最近では、テレビ番組や旅行のガイドブックなどでも取り上げられているパワースポット。いったい、どのような場所のことをいうのでしょうか?

 

この記事では、パワースポットについて紹介していきます。

 

パワースポットとは?

パワースポットには決まった定義はありません。その場所に行くと元気がもらえたり気持ちがすっきりしたりする場所、また心が落ち着く場所のことをパワースポットと呼ぶことが多いようです。

 

「パワースポット」という言葉が、一部の雑誌で取り上げられるようになったのは1990年代からといわれています。その頃はわずかな人が注目するだけでしたが、2000年代に入ると開運のためのパワースポットめぐりがブームになります。

 

そして2010年代に入る頃には、一般の雑誌や旅行のガイドブック、テレビ番組などでも、「パワースポット」という言葉がひんぱんに使われるようになりました。

 

パワースポットは昔からあった?

日本には、富士山や出羽三山(でわさんざん)などの山を信仰する山岳信仰、岩や木などに神が宿るとして自然崇拝をしてきた歴史があります。江戸時代には、神社仏閣などの場所、草木が元気に育つ場所、神聖とされる場所などを「弥盛成地(いやしろち)」として重んじる風習もありました。

 

当時からこれらの場所に行くと、活力をもらえたり気持ちがほっとしたりする、心の迷いがふっきれたりすると認識されていたようです。自然にあふれた場所や弥盛成地(いやしろち)は、現代でいうパワースポットと同じような役割を持っていたのですね。日本に昔からあった山岳信仰や自然崇拝、弥盛成地(いやしろち)にパワースポットの原点があったといえそうです。

 

どのような場所がパワースポットと呼ばれている?

かつては自然豊かな場所や自然物、信仰の対象となるような場所がパワースポットの役割をしていました。現代では、どのような場所がパワースポットと呼ばれているのでしょうか?

 

神社仏閣

神社仏閣は、もともと信仰の対象とされていた山などの自然に近い場所、土地として繁栄する理由がある場所を選んでつくられたといわれています。そのせいもあって、神社仏閣がある場所は自然が豊かな風光明媚な場所、または多くの人が集まる街の中心にあることが多いのです。

 

神社仏閣は、日頃の感謝を伝えるため、またはご利益を願って訪ねる場所ではありますが、訪れることで心が落ちついたり清々しい気持ちになったという経験を持つ人は多いのではないでしょうか? 今やパワースポットといえば、日本各地にある神社仏閣の名前が真っ先にあがることが多くなっています。

 

例:東京都・明治神宮、静岡県・浅間(せんげん)大社、神奈川県・箱根神社、京都府・下鴨神社、大阪府・四天王寺、和歌山県・高野山、沖縄県・斎場御嶽(せーふぁーうたき)、他

 

森林や滝など自然豊かな場所

森林や滝、渓谷、山の頂上など、自然に囲まれた場所は気持ちがいいものですよね。生命力あふれる自然の中に身をおくことにより元気になったという経験を持つ人は多いでしょう。そのような手つかずの自然が残る場所、また山岳信仰の対象として知られる霊山や火山なども、パワースポットとして注目されています。

 

例:東京都・高尾山、静岡県と山梨県・富士山、滋賀県と京都府・比叡山、和歌山県・高野山、和歌山県・那智の滝、熊本県・阿蘇山、鹿児島県・屋久島、他

 

温泉地

温泉など、地中からの物質が湧き出る場所もパワースポットと呼ばれています。泉質と土地の雰囲気が良い温泉は、入るだけでも元気になれますよね。温泉に行くことはパワースポットに行くのと同じような効果があるため、パワースポットとして名前があげられることが増えています。

 

例:栃木県・塩原温泉郷、長野県・白骨(しらほね)温泉、愛媛県・道後温泉、大分県・由布院(ゆふいん)温泉、他

 

ゼロ磁場の場所

ゼロ磁場は、あまり聞き慣れない言葉かもしれません。通常はどのような場所でも、コンパスの北(S極)と南(N極)が表示されます。ゼロ磁場は、両方の磁力がせめぎあって磁力がゼロになるエネルギーが強い場所のことをいいます。

 

日本では、長野県にある分杭峠(ぶんぐいとうげ)がゼロ磁場として知られています。中国湖北省の蓮花山(れんかざん)にゼロ磁場で有名な場所があり、その蓮花山を発見した気功師が日本に来た際に発見したのだとか。今では、シャトルバスが運行されるほどの人気の場所になっているんですよ。

 

ほかに、三重県にある伊勢神宮の瀧原宮(たきはらのみや)、愛知県にある豊川稲荷などもゼロ磁場にあるといわれています。

 

パワースポットの注意点

パワースポットとして知られる場所を訪れた時に、なんとなく行きたくない、嫌な雰囲気がある場合は、無理をせずに引き返しましょう。パワースポットの中には、まれに相性がよくない場所があるようです。自分自身がそこにいて気持ちがいい場所や落ち着ける場所がパワースポットになると覚えておいてください。

 

身近な場所にもある

パワースポットは、有名な神社仏閣や名前が知られた場所にあるとはかぎりません。自宅の近くに気持ちがいいなと感じる神社はありますか? 川沿いや大きな木のある場所、芝生のある公園、自然にあふれた郊外の園地、眺めのいい高台などは、自分にとってのパワースポットになるかもしれません。

 

旅行やドライブなどの機会に、有名なパワースポットに訪れるのもいいものですが、自宅から近いエリアにある気持ちのいい場所を、自分のパワースポットとして決めておくのもいいのではないでしょうか? その場所に行くだけでリフレッシュできるような場所が持てると、日常生活にもいい効果をもらえそうですよね。