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キャッシュレス生活の疑問、QRコードってなに?

キャッシュレス決済やQR(キューアール)コードという言葉をよく耳にするようになりました。なんとなくは理解しているけれど、くわしくはわからないという人が多いかもしれません。

 

この記事では、キャッシュレス決済について紹介します。

 

キャッシュレスとは?

硬貨や紙幣などの現金を使わないで、支払いや受け取りをすることを「キャッシュレス」といいます。スーパーで食品を購入したときに、クレジットカードで支払うこともキャッシュレス。スーパーなどの会員カードにあらかじめ現金をチャージして、それを利用して支払うのもキャッシュレスです。

 

ほかには、交通系ICカードにチャージして電車に乗ったり、光熱費や保険代などを銀行口から引き落とすこともキャッシュレスに含まれます。スマホの普及にともなって、キャッシュレスという言葉をよく聞くようになりましたが、じつは以前からあった支払い方法なのですね。

 

キャッシュレスが注目されている理由

「○○Pay(ペイ)」などのQRコード決済(電子決済とも呼ばれる)などの新しいキャッシュレスの支払い方法が登場したこと。経済産業省が2025年(令和7年)までにキャッシュレス決済の利用率を40%まで引き上げる「キャッシュレス・ビジョン」を決定したことから注目されるようになりました。

 

QRコード決済は、キャッシュレス支払いの利便性を高めるものとして考案されました。まず最初に、QRコードがどのようなものなのかについて説明します。

 

最近よく見るQRコードとは?

QRコードは、Quick Response(クイックレスポンス)の頭文字をとったものです。「迅速な対応」や「素早く読み取り反応する」などの意味があります。じつはこのQRコード、1994年(平成6年)に日本のデンソーウェーブ社が開発した技術なのだとか。QRコードには利点が多く今や世界中で利用されているんですよ。

 

QRコードの利点とは?

QRコードの最大の利点は、たくさんの情報を画像の中に埋め込めるということ。QRコードは、縦と横に並んだ無数の四角い点により成り立っています。この点の一つ一つは、数字や文字を意味しています。

 

インターネットのホームページページアドレスやメールアドレス、漢字、かな、画像、音声・音楽のデータなどが四角い点であらわされているのです。数字なら最大7,089文字、英数なら最大4,296文字もの情報を入れることができるのだそう。点の数が多いものは、多くの情報が埋め込まれていることになりますね。

 

バーコードとの違いは?

バーコードの場合は、内容を太さの違う線を並べることで表示します。バーコードにも様々な情報を埋め込むことができますが、埋め込めるのは数字やアルファベットのみ。情報量としてはQRコードのほうが圧倒的に多くの情報を埋め込めるのです。

 

バーコードの場合は、読み取る際に専用の機器が必要です。QRコードなら、インターネットに接続したスマホがあれば簡単に読み取れます。情報量の多さと読み取りの簡単さで、QRコードが使われる機会が増えてきているようです。

 

このQRコードを、買い物の際に使えるようにしたのがQRコード決済(電子決済とも呼ばれる)です。

 

QRコード決済とは?

キャッシュレスはすでに利用しているけれど、QRコード決済はまだ使ったことがないという人は多いかもしれません。使い方に慣れていないと仕組みがわからないですし、取り入れることでどう便利になるのかも少しわかりにくいですよね。

 

QRコード決済は、買い物したお店のタブレット画面に表示されたQRコードを、自分のスマホで読み取ることで支払いをすませる方法。または、自分自身のスマホの画面にQRコードを表示させ、買い物をしたお店のタブレットなどで読み取ってもらって支払う方法です。

 

クレジットカードやデビットカードなどを提示しなくても、スマホの画面にQRコードをピッと読み取るだけで支払いがすませられるので、使い慣れると便利です。

 

どのようなQRコード決済がある?

代表的なものに、PayPay(ペイペイ)楽天ペイd払い(ディーばらい)au PAY(エーユーペイ)、メルペイLINE Pay(ラインペイ)などがあります。

 

ちなみに、QRコード決済には、事前に自分のクレジットカードからチャージする方法、支払いと同時に引き落とされるデビットカードでの支払い、クレジットカードでの後払いが利用できます。

 

QRコード決済を利用するメリット

QRコード決済の実際のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

 

・サインや暗証番号がいらない

QRコード決済は、スマホがあれば支払いが完了できます。クレジットカード利用で必要なサインや暗証番号がいらないのは便利ですよね。

 

・ポイント還元を受けられる

QRコード決済は、利用金額に対してポイントが還元されることがあります。還元されたポイントは、買い物の支払いに利用できます。利用するサービスによりますが、ちょっとした割引クーポンがもらえるキャンペーンがあることも。ポイント還元を考えると、現金のみで買い物をするよりもお得ということになります。

 

・支払い管理が簡単

QRコード決済の場合、アプリを見れば利用履歴がすぐに確認できるため、支払いの管理が楽になります。

 

手数料がかからない

QRコード決済は、無料のアプリをスマホに入れて利用しますが使用料は無料です。たとえば、現金支払いの場合、銀行から現金を引き出す際に手数料がかかります。QRコード決済を利用すれば、その手数料が節約できることになります。

 

・個人間の送金が簡単

同じQRコード決済サービスを利用している人同士であれば、送金ができます。1円単位で送れる上に手数料がかからないので、定期的に送金をするという人にはいいかもしれません。銀行から送ると手数料がかかりますが、QRコード決済での送金なら無料です。

 

QRコード決済の注意点は?

QRコード決済には、インターネットにつながるスマホが必要です。停電やインターネット接続に不具合があるときには利用できません。このようなトラブルはめったにはないことですが、災害などで停電になったときには使えないことは覚えておきましょう。

 

QRコード決済について紹介しました。今のところ、QRコード決済以外には、現金での支払い、クレジットカードや電子マネーでの支払いなど、様々な選択肢が用意されています。その中で、非接触の決済方法としてQRコード決済を始める人もいるようです。現金やカードのやり取りがないので安心して使えるというのがその理由です。ほかには、家族間で必要になった、お得なキャンペーンがあったので利用してみたくなったという場合も。

 

QRコード決済は、使い慣れると便利なものです。機会があったときは、ぜひ利用を検討してみてくださいね。

 

  • この記事を書いた人

starheart

数年前からフリーランスのライターとして仕事をしながら、アジアや沖縄を旅しています。旅先では、市場めぐりや食べ歩きを楽しんだり、自然のある場所に出かけたりすることが多いです。お菓子作りが趣味で、素朴な焼き菓子をよく作ります。生活の中でちょっとした工夫をすることも好きです。

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