旅行

静かで落ち着いた雰囲気。シニアに人気の温泉地5選

友人から温泉旅行のお土産をいただきました!友人が選んでくれたのは、信州産のりんごを皮付きのままで使ったアップルパイ。サクサクのパイ生地の中にスパイスが効いたりんごがたっぷり詰まった極上の一品でした。

ふだんは一人旅が多く、自分が興味を持った場所ならどこにでも気軽に出かけていく友人ですが、今回は高齢のお母さんと一緒の旅行だったとか。インターネットの旅行予約サイトでシニアに人気の温泉地を調べていてお母さまの負担を減らせそうなバリアフリーの宿を見つけたようです。

シニア向けの宿は、シニアの親世代である高齢の親との旅行にも困らないように設備を整えている宿泊施設が多く設備も完璧だったとのこと。バリアフリーの宿は、自分自身に不自由がない場合でもなにかと使いやすかったりするんですよね。

いろいろ聞いてみると、「お部屋からの眺めがすごく良くて!温泉に入った後は、部屋でゆっくり過ごすだけで幸せだったわ~。スケジュールを詰め込まない旅もリラックスできていいものね」とこれまでにない感想を持ったようです。

友人が参考にしたという旅行予約サイトでは、毎年シニアに人気の温泉地ランキングを公表していますが(利用者の年代と宿泊日数、宿泊人数を元に統計)、シニアに人気の温泉地の特徴は、静かで落ち着ける、設備が整っていること。

 

シニアに人気の温泉地を、ランキング形式で紹介していきます。

1位 佐賀県 嬉野(うれしの)温泉

旅行予約サイトで4年連続1位に選ばれている嬉野温泉は、佐賀県の南西部のなだらかな山々に囲まれた盆地に位置しています。多数の旅館やホテルが立ち並ぶ塩田川沿いは、とても落ち着いた雰囲気。

九州を代表する温泉のひとつともいわれる嬉野温泉。泉質は、無色透明の重曹泉です。お湯の成分に含まれるナトリウムが、角質化した皮膚をなめらかにしてくれることから美肌の湯と呼ばれることも多く、日本三大美肌の湯に数えられています。効能は、リウマチや神経痛、皮膚病、貧血症、婦人病など。

嬉野温泉では、佐賀嬉野バリアフリーツアーセンターが中心となり、シニアやシニアと一緒に訪れることも多い高齢者が安心安全に滞在できるように力を入れています。

各宿泊施設にはバリアフリーを施し、低床ベッドや電動ベッドの導入など各宿泊施設でのハード面を充実。車いすやシャワーキャリーなどの補助器具の貸し出し、浴槽内電動昇降機なども無料での手配が可能で、宿泊予定日までに旅館に設置してもらうことができるのだそう。また、温泉に入る際には入浴介助ヘルパーもお願いできるなど、ソフト面のサービスも対応していることが支持を得ている理由のようです。

還暦お祝いプランや名物の温泉湯豆腐、佐賀牛付きの食事プランなども人気!お茶の名産地でもあるので、お土産に玉露や緑茶、紅茶などを購入するのが楽しみというリピーターも多いようですよ。

 

2位 長野県 蓼科(たてしな)温泉

古くから保養地として親しまれてきた蓼科温泉は、長野県北八ヶ岳の麓にある蓼科高原にある、標高2,000m級の山々に囲まれた自然豊かな温泉地。源泉により泉質が異なりますが、筋肉のこわばりや関節の痛み、冷え性などに効果がある酸性低張性高温泉と、神経痛や筋肉痛、冷え性、疲労回復、健康増進に効果がある単純泉があります。

武田信玄の隠れ湯だったという言い伝えもある蓼科温泉の人気の理由は、自然とグルメ、レジャー、温泉などを幅広く楽しめること。シニアハイカーに人気の白駒の池や御射鹿池(みしゃがいけ)などの景勝地、北八ヶ岳ロープウェイで標高2,000mまで登れば日本三大アルプスの絶景が目の前に!ゴルフやテニス、スキーなどシニアのスポーツ施設も充実、そばやイタリアン、フレンチ、懐石料理などのグルメが楽しめる名店や旅館などもそろっています。

多くの宿泊施設では、バリアフリーを客室に取り入れており、トイレやお風呂に手すりを必ず設置。車椅子や介助椅子の貸し出し、介助食の提供、すべりにくい工夫がされた畳の大浴場がある宿泊施設もあるようです。シニアを対象とする割引プランも選べるので、徐々に人気が高まっているようでです。

 

3位 長野県 芹ヶ沢(せりがさわ)温泉

蓼科温泉からもほど近い芹ヶ沢温泉は、蓼科山から霧が峰の間にある標高1,200〜2,530mの高原に位置しています。泉質はアルカリ性単純温泉で、神経痛や関節痛、冷え性、疲労回復、健康精進などに効果があるそうです。芹ヶ沢温泉の人気の理由は、シニア層を含めた三世代が宿泊しやすい宿やペットと泊まれる宿がそろうこと。

四季折々の雄大な自然の移り変わりを楽しめるほか、白樺湖でスポーツやレジャーを楽しんだり、女神湖ではカヌーやカヤック、ボートなどの体験できたりもします。近隣で乗馬、ゴルフ場、スキー場が楽しめる場所もあるので、年間を通じて訪れる人が多いようです。日本百名山の1つである霧ヶ峰車山(くるまやま)高原のドライブルート、ビーナスラインもおすすめです。

 

4位 岩手県 つなぎ温泉

盛岡市の御所湖というダム湖の畔に位置するつなぎ温泉は、約900年前、源義家が戦で負った傷を治癒するために浸かったといわれている温泉です。温泉に入る際に、愛馬をつないだ石が温泉神社に残ることから「つなぎ温泉」という名前がつけられたのだそう。

つなぎ温泉はアルカリ性単純硫黄泉で、6つの源泉から毎分約2,000リットルものお湯が湧き出ているのが特徴。美肌成分のメタケイ酸が含まれるというお湯は、古い角質や肌の汚れを落とす美肌効果があると人気です。

温泉に浸かりながら湖畔の景色が一望できる旅館や民宿などの宿泊施設は、10施設ほど。規模は大きくない温泉地ながら、ほっとできる居心地のよさがあり、落ち着いて滞在できることがシニアに人気の理由のようです。

 

5位 岐阜県 飛騨高山温泉

外へ張り出した出格子が特色のレトロな町家が並ぶ飛騨高山は、フランスのミシュラン観光ガイドブックで最高ランクの3つ星を受けました。その飛騨高山に湧き出ているのが飛騨高山温泉です。

無色透明でほのかな硫黄の香りがするお湯の泉質は、ナトリウム、塩化物、炭酸水素塩素で、神経痛や気に苦痛、冷え性、疲労回復などの効能があります。露天風呂や貸し切り風呂、バリアフリーの宿がシニアに好評で、町中には足湯が楽しめるスポットも。飛騨牛などのグルメも見逃せないもののひとつです。

シニアに人気の温泉地を紹介しました。滞在型や周辺の観光地を周る旅行、スポーツやレジャーを楽しむ旅行など、好みに合わせて選べそうなラインアップでした。シニア向けのプランには、ドリンクサービスや料理の量を少なめにするプラン、レイトチェックアウト、貸し切り風呂が付いたプランなどが用意されています。

一人旅はもちろん、夫婦や友人同士、家族での旅行などの参考にしてみてください。私は、露天風呂のある温泉に行ってみたいです!

 

  • この記事を書いた人

starheart

数年前からフリーランスのライターとして仕事をしながら、アジアや沖縄を旅しています。旅先では、市場めぐりや食べ歩きを楽しんだり、自然のある場所に出かけたりすることが多いです。お菓子作りが趣味で、素朴な焼き菓子をよく作ります。生活の中でちょっとした工夫をすることも好きです。

-旅行
-,