台風や大雨による被害など、もしもの災害が起こった時のペットの安全確保や避難について考えたことはありますか?いざという時のために、どのような準備をしておけばいいのでしょうか?

 

この記事では、ペットの災害対策について紹介していきます。

 

ペットのための防災グッズを準備しよう

災害時の避難所で準備されているのは、人のための備えだけです。そのため、ペットのためのものは、基本的に飼い主がひと通りそろえておく必要があります。もしもの時に持ち出せるように、日頃から準備してまとめて保管しておきましょう。

 

1.ペットフードと水、薬を準備する

ペットフードと水、常用している薬がある場合は薬を、それぞれ1週間分程度は用意しておきましょう。ケガなどに対応できるように、ペット用の救急箱もあるといいですね。また、ペットフードは、定期的に賞味期限をチェックしておきましょう。

 

2.身元が確認できるものを用意する

言葉を話せないペットは、飼い主と離れてしまうと身元がわからなくなります。災害時にパニック状態になり、どこかへ逃げてしまうことも考えられます。いざという時を想定して、身元が確認できるものを準備しておきましょう。

 

身元が確認できるものとして使えるのは、2種類。マイクロチップを装着する、または鑑札(かんさつ)を首輪につけて、飼い主がわかるようにする方法があります。

 

マイクロチップとは?

直径2mm、長さ約8~12mmの円筒形の電子標識器具。電池などは不要で耐久年数が30年ほどあるため、半永久的に使用可能。チップには、15桁の数字が記録されており、この番号を専用の機器で読み取り個体識別をします。獣医師が専用の注射器状の器具で装着します。費用は、埋め込みに3,000円~(自費)、「動物ID管理普及推進会議(AIPO)」への登録に1,000円かかります。

 

マイクロチップは、装着後に飼い主がIDデータ登録申込書で登録手続きをする必要があります。この登録時に、飼い主の氏名や連絡先、動物の性別、生年月日、担当獣医師情報などを登録することにより照合が可能になるので、忘れないようにします。マイクロチップを装着していれば、災害時だけではなく、迷子、事故などの場合にも、身元の照合ができます。飼い主が引っ越した場合などは、新しい住所の登録を忘れないようにします。

 

鑑札とは?

犬の所有者は、居住する市区町村に飼い犬の登録が義務づけられています。鑑札は、登録後に発行される登録番号が記載された証明書。

 

注射済票

マイクロチップを装着、または鑑札のほかに、狂犬病予防注射の接種をすませた時に発行される「注射済票」も一緒に身につけるようにしておくと、避難所などで共同生活を送る場合でも安心です。

 

3.ペット用品をまとめておく

 

ふだんから使っているペット用品を用意しておきましょう。以下で紹介するものは、犬や猫の場合です。ほかに必要なものがある場合は、それらも一緒にまとめておきます。

 

・ペットシーツ

・トイレグッズ(臭いが抑えられるビニール袋など)

・トイレ用品(猫はトイレ砂)

・タオル、ブラシ

・洗濯ネット(猫の移動時などに使えます)

・タオル、新聞

・フードボウル、水入れ

・ペット用ウェットティッシュ、消臭スプレー

・首輪、リード

・ワクチンなどの証明書(コピーで可)

・かかりつけの動物病院、飼い主の連絡先などのメモ

・キャリーバッグやスリング

・予備の首輪やリード

・犬用シューズ(中型犬以上の場合)

・防寒グッズ((毛布、バスタオル、アルミシート、カイロなど)

・防暑グッズ(保冷剤、冷却シートなど)

 

避難先の確認

居住する市町村の避難先の場所を確認します。同時に、ペットの受け入れが可能かどうかについても聞いておきましょう。ペットの受け入れが可能な場合は、「同行避難」と「同伴避難」のどちらになるのか確認しておくことも大切です。

 

同行避難:飼い主とペットが一緒に避難先に避難すること。避難所内では同室で過ごせない場合があります。

同伴避難:飼い主とペットが一緒に避難先に避難し、避難所の中でも同室内で過ごすこと。

 

「同行避難」と「同伴避難」の区別がつかずトラブルが起きることもあるようです。現地でとまどわないように、ペットのためにも事前に確認しておきましょう。

 

避難ルートの確認

避難所の場所が確認できたら、避難ルートも覚えておきましょう。日頃から散歩コースにして、いざという時に迷わないように対策しておくのもひとつの方法です。

 

避難所での過ごし方

災害時は、飼い主自身の安全の確保を先に考えます。その上でペットとの次の行動を考えましょう。小型犬や猫はケージやキャリーバッグに入れるようにします。中型犬は、首輪に余分なゆるみがないかを確かめ、リードを離さないように注意します。

 

避難所には、様々な人が集まります。中には、動物を苦手と感じる人もいるかもしれませんし、動物アレルギーを持つ人がいる場合もあるでしょう。周辺に心配りをしながら、大切なペットが落ち着いて過ごせるようにしましょう。

 

車内避難をする場合は?

 

様々な条件が重なって、自家用車にペットと避難する場合もあるかもしれません。この時気をつけたいのは、車内の気温管理です。暑さで熱中症になることも考えられます。窓を開けて換気しながら、車内を適切な気温に保つようにするといいでしょう。

 

ペットのための救助依頼用ステッカー

「家の中にペットがいます。災害時に救助をお願いします」と記載された救助依頼用ステッカーを、玄関などに貼っておきましょう。この救助依頼用ステッカーを貼ることで、災害時に飼い主が外出中だった場合でも家の中にペットがいると知らせることができます。

※救助依頼用ステッカーは、ペットショップやインターネット通販で購入可。500円前後。

 

犬、猫以外の動物は避難できる?

犬や猫以外のペットの避難については、同行避難が可能かどうかを事前に調べておきましょう。犬や猫以外では、小鳥、ハムスターが同行避難が可能とされていることが多いようです。

 

ペットの災害対策について紹介しました。いざという時のために、事前に準備できることはしておきましょう。飼い主としてできだけのことをしてあげたいですね。

 

参考

災害時におけるペットの救護対策ガイドライン(環境省)

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506.html