ペットを飼う人が増えている日本。一般社団法人ペットフード協会の「2020年(令和2年)全国犬猫飼育実態調査結果」によると、日本国内で849万頭の犬や965万頭の猫が人との暮らしを送っていることがわかりました。

 

ペットとの暮らしで気になることの一つといえば、病気やケガ。それらに備えるためのペット保険が最近増えてきているのを知っていますか?

 

ペット保険といえば犬と猫が対象のものが多く、鳥類やうさぎ、フェレットなど犬猫以外の動物(エキゾチックアニマル)を対象とするペット保険は今のところ少なめです。そのためこの記事では、犬や猫のペット保険について紹介していきます。

 

ペットに多い病気やケガとは?

ペットの病気やケガには、どのようなものがあるのでしょうか?あるペットの保険会社のデータによると、犬は「皮膚病」猫は「下痢」での保険金請求が最も多かったのだとか。他には、犬猫共通で「消化器系疾患」が多く、猫は「泌尿器系疾患」、「異物誤飲」や「骨折」も多いという結果が出ています。

 

年齢別にみると、0歳の場合は「下痢」、1~6歳になると「皮膚炎」が犬猫ともに多いようです。7歳以上になると、犬の場合は「皮膚炎」、猫の場合は「腎臓病」が多くなるのだとか。

 

ペットの医療費は全額自己負担

ペットの急な病気やケガで動物病院を受診した時の医療費は、公的な健康保険制度がないため全額が自己負担になります。

 

高額の医療費が必要となった参考例

犬の手術で、皮膚にできた腫瘍を取った場合で約90,000円、全身麻酔の上内視鏡で異物を取り除いた場合で約78,000円。猫の手術では、開腹して異物を取り除いた場合で約220,000円の手術費用がかかったという例があります。手術以外では、投薬通院などが必要になることも。

 

もちろん、病気やケガのたびにこのような高額医療費がかかるわけではありません。大切な家族の一員であるペットのためとはいえ、急な高額資料費の支払いは飼い主の負担になることもあるようです。

 

ペット保険とは?

ペット保険は、ペットのもしもの病気やケガに備えるためにある保険です。保険で支払われるのは、「通院(診療代、処置費用、薬代など)」、「入院(入院費用)」、「手術(手術費用と手術に必要な麻酔代など)」です。

 

ペット保険の種類によっては、「賠償責任(ものを壊したり、かみつきが原因でケガを負わせた場合など)」や「ペットセレモニー(火葬の費用)」「車椅子作成費用(病気、ケガが原因で車椅子が必要になった時)を付けられるタイプのものもあります。

 

補償内容は?

現在、インターネットから申し込めるペット保険は10社以上あります。多くのペット保険では、かかった医療費の7割を補償するものが多いようです。1日の限度額や年間限度日数、年間最大補償額などは、保険会社により異なります。

 

ペット保険で補償されないのは?

保険医加入する前にかかった病気、予防接種、健康診断、去勢・避妊手術、歯科治療などは、ペット保険では対象外になっています。

 

保険料と補償内容は?

保険料は、ペットの種類(犬や猫)、血統種またはミックス、品種、年齢により異なります。一例として、「犬・血統種・シーズー・5歳」で保険料を割り出してみたところ、1ヶ月の保険料は、2,000~3,000円前後という結果が出ました。

 

あるペット保険では、1ヶ月の支払いが2,820円で、年間最大補償額は100万円、治療費3万円以上の場合に補償、新規加入条件は生後0日~12歳11ヶ月までとなっていました。※この条件は、あくまでも一例です。

 

保険料の支払いと受け取り方法は?

保険料の払込方法は、口座振替またはクレジットカードのどちらかが多いようです。保険金の受け取り方法は、一部で「窓口精算型」もありますが、いったん自分で立て替えた後で保険会社に請求する「立替請求型」が多いようです。

 

保険料を試算してみよう!

「価格.comのペット保険比較」のページで、犬と猫の保険料や補償内容を試算することができます。保険会社ごとの比較もできるので、ぜひチェックしてみてください。

 

ペット保険に入るメリット

ペット保険に入るメリットとして大きいのが、やはり医療費を抑えられること。ペットの病気やケガが予期せぬ時に起こるのは、人間と同じです。いざという時にペット保険があれば、急な出費から来る経済的な負担が軽減できるでしょう。

 

また、医療費が高額になる大きな手術や長期入院が必要だとわかった時にも、経済的な心配をすることなくより良い治療を選択できるのも、大きなメリットといえそうです。

 

ペット保険に入るデメリット

ペット保険の多くは、月々の支払いとなります。保険料は補償内容により様々ですが、ほとんどの場合は掛け捨てです。1ヶ月の保険料は2,000~3,000円前後だとしても、病気やケガに縁のない元気なペットの場合、保険料のほうが高くなってしまうこともあります。

 

月々の支払いをコツコツと進めてもしもの時に備えるのか、ペットが若くて元気なうちはペット保険には加入せずにその都度治療費を自己負担するのかは、飼い主の選択にかかっているといえそうです。

 

ペット保険は加入のタイミングが大切

ペット保険で気にかけたいのが、加入時のペットの年齢が上がるにつれて保険料が高くなること、また加入時の健康状態や過去の病歴などによっては、保険の審査に通らない場合があることです。

 

この記事の最初で保険料を算出した「犬・血統種・シーズー・5歳」を、「犬・血統種・シーズー・10歳」に変えて試算してみました。すると、1ヶ月の保険料が5歳の場合で2,000~3,000円前後だったものが、4,000~7,000円前後になりました。

 

加入のタイミングは迷う部分ですが、より安心したペットとの暮らしを考えるのであれば、ペットが比較的若くて元気な間に検討するといいのかもしれません。

 

ペット保険で注意したいポイントは?

・免責期間を確認する

免責期間とは、補償開始までの待機期間のこと。契約後、一定の期間が過ぎないと補償が開始されない期間があるのです。多くのペット保険では、「なし」または「30日間」となっているようです。

 

・加入時の年齢制限を確認する

ペット保険に新規加入する場合、年齢制限が設けられています。多くのペット保険は、犬・猫の場合で12歳まで加入できることが多いようです。

 

ペット保険について紹介しました。急な手術や入院で医療費が高額になりそうな場合でも、ペット保険があれば、経済的にも安心です。ペット保険は、大切な家族であるペットを守るためのもの。家計を圧迫しない範囲で加入できるようなら、検討してみるのも良さそうですよね。