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一人暮らしでも飼いやすいおすすめのペットってあるの?

友人が最近セキセイインコを飼い始めたようです。一人暮らしでマンション住まい。ベランダで花を育てたり読書したりするのが好きで、どちらかというとインドア派の人です。

散歩の必要がないこと、必要なスペースが小さくてすむこと、餌などを買い求めやすく持ち帰りやすいこと(餌が重くない・高価ではない)、寿命などさまざまなことを考慮した上でセキセイインコに決めたのだそうです。

最近は、セキセイインコが水浴びする様子をSNSにアップロードして楽しんでいる様子。「一人暮らしだと生活がルーティン(日課や決まった手順)の繰り返しで少し単調に感じることが多いけれど、セキセイインコがいることで毎日の生活に小さな変化があるのがいいのよ」と話してくれました。

ペットブームは1980年代後半から始まった

日本のペットブームは、1980年代後半に始まったといわれています。ある調査によると、日本で飼われているペットは、犬や猫のみでも1,850万匹以上になるのだとか。

ペットを飼うことが好きという人の数も増えており、実際にペットを飼っている人は、調査に参加した人の約35%でおよそ3人に1人の割合になるそうです。種類として多いのが犬、次いで猫が多いという結果が出ています。

ペットブームの初期の頃は、犬は防犯として猫はネズミを捕ってくれるなど実用としての一面が大きかったようですが、現在は実用よりも癒やしの存在としてペットを飼うという人が急増しているようです。

ペットを飼うことには、多くのプラス効果があるといわれています。犬であれば、散歩や餌の世話などで生活のリズムが作れる、ペットを通じて人とのつながりができた、言葉は通じないけれどペットとの心の交流がうれしいなどです。

ただ、ペットを飼うことが「好き」と答えた年代は20~30代、50代が多く、70歳以上の人は、「動物は好きではない」「あまり飼いたくない」と答える人もいたようです。

ペットを飼う理由・飼いたくない理由とは?

ペットを飼いたいという理由としては、「動物が好きだから」「ペットがいることで穏やな気持ちになれる」などがありました。

けれども一方で、「世話ができるか不安」「自分が病気になったときが心配」「死に目に合うのがイヤだから」「部屋や庭が汚れるのが困る」などの理由からペットを飼いたくないと考える人もいるようです。「集合住宅に住んでいて、臭いや鳴き声などでご近所に迷惑をかけるから」という意見もありました。

一人暮らしでペットを飼う時に考えたいこと

自分との相性や好みはもちろんですが、現在の住まいで飼えるかどうかを最初に検討してみましょう。集合住宅で「ペット不可」と決められている場合は、犬や猫はもちろん金魚なども禁止されていることがあるようです(水槽からの湿気や水漏れ、ポンプの騒音などが考えられるため)。

長期で家を留守にする旅行、突発的なケガや病気での入院などの際に預け先があるかどうかも検討してみます。頼れる動物病院や利用しやすいペットサービスが近隣ににあるかを調べてみるのもいいですね。まだ多くはないですが、一人暮らしでペットを飼う人の支援を行う団体もあるようですよ。

ほかには、ペットが病気をしたとき高齢になったときなど、予想以上にお金が必要になることもあるので、ペットの平均寿命を元に将来のことも見据えてシミュレーションしてみるといいかもしれません。

一人暮らしでも飼いやすいおすすめのペットとは?

メダカ

最近ひそかなブームになっているのがメダカ。メダカは金魚鉢(バケツなどでも可)と水、水草があれば飼えるという手軽さと、近年の品種改良で見た目にも美しい品種が登場したことが人気の理由だといわれています。

金魚を飼おうとすると、水槽や酸素用ポンプ、水をきれいにするポンプ、ライトなどが必要になりますが、メダカの場合はすべて不要。餌代や電気代などの固定費も負担にならない金額で抑えられるのがおすすめポイントです。

魚が泳ぐ様子を見ることは、精神安定にいいともいわれているようですよ。

セキセイインコ

他のインコに比べて人になつきやすく、警戒心が少なめで手乗りもしてくれるセキセイインコ。日本で飼えるセキセイインコは現在10種類ほど。ライトブルーやイエローなど、羽の色がきれいな種類が多いようです。セキセイインコは、鳥かご、餌・水入れ、止まり木などを準備すれば飼い始めることができます。

平均寿命は7~8年といわれていますが、環境や健康管理により12~14年ほど生きることも。ふだんは、餌と水の衛生管理、ゲージから部屋の中に話して運動をさせる必要があります。セキセイインコは他のインコに比べると鳴き声は小さめですが、穀類のような「インコ臭」があるのが特徴です。

うさぎ

吠えたり大きな声を出すことがなく、日中は静かに眠っていることも多いうさぎ。草食動物で最初は警戒心が強いのが特徴ですが、人に慣れると好奇心いっぱいに甘えてきたりすることもあります。

トイレも自分で覚えますし、環境さえ整えておけば1泊2日程度の留守番も可能なため、一人暮らしでも飼いやすいといえそう。うさぎの平均寿命は平均6~7年で、長ければ10年以上になることもあるようです。

飼うときの注意点は、電気コードなど部屋にあるものをかじってしまうこと。換毛期は毛がたくさん抜け落ちるので、こまめな掃除が必要になることなどです。

従順で活発、愛情を注げば注ぐほど人になついてくれる犬。平均寿命は種類によっても異なりますが15年前後です。毎日の散歩や定期的なシャンプー、トリミングなどが必要で、日中に在宅していることが多いという人に向いています。

犬種により性質が異なるので、飼い始めてから活発すぎて相性が良くなかったということがないように、よく理解した上で犬種を選ぶことをおすすめします。性格などを見て飼い始めたい場合は、里親募集などで探してみるのもひとつの方法です。

一人暮らしで飼いやすいのは、チワワ、ミニチュアダックス、ポメラニアン、トイプードル、ダックスフント、柴犬などの小型の成犬。毛が抜けにくい犬種を選ぶと、掃除などの負担が少なくなります。病気などで高額な費用がかかることもあるので、経済面を維持できるかどうかも検討してみることをおすすめします。

散歩の必要がなくマイペースに過ごしてくれるため、比較的楽に世話ができる猫。平均寿命は15年前後です。ウイルスや事故などのことを考えると基本的に室内で飼うのが基本です。

睡眠時間が長く、飼い主が留守のときにはじっと寝ていることも多いため、一人暮らしに向いているといえそうです。キャットタワーや猫用の遊び道具を用意してあげると、一人遊びをしてくれますよ。

肉食性の猫は、排泄物の臭いが強めです。そのため、消臭力のある猫砂などを使ったり、まめに抗菌タイプのウェットティッシュで掃除をしたりという作業が必要になります。防臭効果のある製品も取り入れながら対応していくといいでしょう。

 

一人暮らしでも飼いやすいペットについて紹介しました。ペットを飼うことで、生活に変化が加わったり温もりや安らぎが感じられたりすることは、ほかのなにものにも代えがたい宝物といえるかもしれませんね!

 

  • この記事を書いた人

starheart

数年前からフリーランスのライターとして仕事をしながら、アジアや沖縄を旅しています。旅先では、市場めぐりや食べ歩きを楽しんだり、自然のある場所に出かけたりすることが多いです。お菓子作りが趣味で、素朴な焼き菓子をよく作ります。生活の中でちょっとした工夫をすることも好きです。

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