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寒い冬でも大丈夫!冬のガーデニングにおすすめの花

冬は寒いこともあって、あまりガーデニングを楽しめないイメージがありますよね。確かに、春から秋のようにたくさんの種類を楽しむことはできません。けれども、冬でも花を咲かせる寒さに強い花や室内で咲く花も意外に多いのです。そう、冬でもガーデニングは楽しめるんですよ。

 

寒い時期の植物は成長がゆっくりなので、花を長い期間楽しめるのもおすすめのポイント。じっくりあせらず、のんびりとした歩みで大きくなる植物をマイペースで世話できるのは、冬ならではの楽しみかもしれません。

 

この記事では、冬に鉢植えで楽しめる花を紹介します。単調な様子になりがちな庭を冬の花で彩ってみませんか?室内向きの花を部屋の中に置いて、明るい雰囲気を作るのもいいですね。

 

冬の屋外で楽しめる花

パンジー・ビオラ

紫色や黄色など、カラフルな花を咲かせるパンジーとビオラ。このふたつの花は、見た目が良く似ています。それもそのはずで、パンジーとビオラは、学術的には同じものなのだとか。園芸店などでは、花の大きいものを「パンジー」、花の小さいものを「ビオラ」と呼ぶのが一般的。

 

晩秋から春まで(11月~5月)花を咲かせるパンジーとビオラは、品種が豊富で花期が長いのが魅力です。花が少ない時期でも、色鮮やかなパンジーとビオラがあれば、庭が明るい雰囲気になりそうです。

 

クリスマスローズ

クリスマスローズは、「初雪おこし」と呼ばれることもあるキンポウゲ科の花です。一重咲きの品種から花びらが重なって咲く八重咲きの品種がありますが、どれも優雅な雰囲気。花びらの色も豊富で、白や薄いグリーン、落ち着いた赤、ピンクなどの様々です。品種により12月~2月に咲くものと、2月~4月に咲くものがあります。

 

暑さには弱く寒さに強いクリスマスローズ。強い日光を嫌うため、北向きの日陰や半日陰になる場所でも栽培できます。

 

プリムラ・ポリアンサ

プリムラ・ポリアンサは、ヨーロッパ原産のサクラソウ科の花です。黄色や白、赤、ピンクなど、カラフルな花を咲かせます。生長しても草丈が10~20cmと小さめなので寄せ植えにも利用しやすい花です。冬から春(12月~4月)に、色鮮やかな花を咲かせます。

 

日当たりと風通しの良い場所を好みます。購入直後の苗は、いきなり寒い屋外に出すと枯れてしまうことがあるので、少しずつ寒さに慣らしていくようにするといいですよ。

 

ハボタン

正月飾りとしても使われることがあるハボタンは、キャベツの近親種です。江戸時代に食用として日本に伝わったものを、観賞用にしたものだといわれています。直径40~50㎝になる大きなサイズのものから15㎝程度の小さなもの、白と緑の葉、赤い葉のものなど多彩な品種があります。晩秋から春(11月~3月)にかけて楽しめます。冬の寒さに当てることで、より鮮やかな色になるといわれています。

 

スイセン

品種により、12月から咲きはじめる品種と、寒さが強まる1月頃から咲き始める品種がある水仙。ニホンズイセン(日本水仙)やラッパズイセンなどの品種があります。花の色も、白や黄、緑、オレンジ、ピンクなどがあり多彩です。スイセンは、見た目だけではなく香りを楽しむこともできるのもおすすめのポイント。冬の寒さに当てることで、よりきれいな花を咲かせるといわれています。

 

冬の室内で楽しめる花

寒い時期は、家の外に出るのもおっくうになることがありますよね。そんな人におすすめしたいのが、室内に置いて楽しめる花。冬に花を咲かせるけれど、寒さには弱いという花もあるのです。

 

シクラメン

「冬の鉢花の女王」と呼ばれることもあるシクラメンは、白や濃いめのピンクの花を咲かせます。最近は、濃い紫色の花びらやフリルのような花びらを持つ品種も出てきているので、好みに合わせて選べます。晩秋から春(11月~4月)に花を咲かせるシクラメン。気温が低くなる真冬は、室内の日当たりの良い窓辺で育てましょう。

 

※同じシクラメンの仲間でも、ガーデンシクラメンと呼ばれる品種は寒さに強いので、屋外で育てることができます。

 

ポインセチア

緑と赤の組み合わせから、クリスマスの花として人気のポインセチア。赤い花のように見えるのは、苞(ほう)と呼ばれる葉が変形した部分です。野生のポインセチアは、寒さに強いのですが、園芸種は最低温度が10℃以上必要になります。そのため、冬は室内での鑑賞(11月~3月)に向いています。過湿を嫌うため、やや乾燥気味にして管理します。

 

シンビジウム

シンビジウムは、東南から日本に自生する原種を改良して作られた洋蘭です。冬から春(12月~4月)に花を咲かせます。室内の日当たりの良い場所で育てましょう。

 

シャコバサボテン

シャコバサボテンは、ブラジル原産の多肉植物。放射状に伸びた節(ふし)のある葉っぱの先に、赤や白、ピンクの花をつけます(11月~3月)。冬の間は、窓辺などの日当たりのいい場所に置いて管理します。蕾が1cm以下の時期は、蕾が落ちやすいので、なるべく移動させないようにしましょう。

 

アザレア

晩秋から春(11月~5月)にかけて、大輪の八重咲きの花を咲かせるアザレア。室内観賞用として改良された常緑性ツツジの仲間です。白や赤、ピンク、薄めのオレンジ色の花は、優雅でやわらかい雰囲気があります。

 

冬のガーデニングで楽しめる花を紹介しました。紹介した花は基本的に寒さに強いものばかりですが、霜が降りるほどの寒さには耐えられないものも多いです。また、室内で育てる場合でも、暖房の近くなどの温度が高すぎる場所が向かないものもあります。くわしい管理の方法については、園芸店で聞いたり本やインターネットで情報を探したりしてみてください。

 

冬の寒い時期に、色鮮やかな花が目に入ると気持ちも明るくなりそうです。冬ならではのガーデニングを楽しみましょう!

 

 

  • この記事を書いた人

starheart

数年前からフリーランスのライターとして仕事をしながら、アジアや沖縄を旅しています。旅先では、市場めぐりや食べ歩きを楽しんだり、自然のある場所に出かけたりすることが多いです。お菓子作りが趣味で、素朴な焼き菓子をよく作ります。生活の中でちょっとした工夫をすることも好きです。

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