登山は、自分のペースで行えること、自然環境のいい場所にでかけてリフレッシュできることなどから、シニアの中でも人気が高まっている趣味です。この記事では、これから挑戦してみたいという人向けに、初心者向け登山について紹介していきます。

 

初心者の登山に必要な服装と道具

登山を始める時に必要な服装と道具には、どのようなものがあるのでしょうか?日帰りを基本とした場合に必要なものを紹介します。

 

リュック(ザック):登山中は、両手が自由に使えるように空けて置くのが基本です。

登山靴:登山中の捻挫や転倒を予防するためにも、実際に試し履きをして選びましょう。

靴下:登山用のものは、足が疲れにくいのでおすすめです。

帽子:日よけ用として。防水性の製品ならちょっとした雨除けにもなります。

インナー(下着):汗冷えをすることがないように、乾きやすい素材のものを選びましょう。

タイツ:タイツは、筋肉や膝関節をサポートする役割があります。

登山ウェア:登山中は汗をかくことが多く、標高が高い山に登れば気温がぐっと下がることもあります。重ね着(レイヤー)を基本として、気温や体感に合わせて脱いだり着たりでる組み合わせにします。

 

基本的な服装は以上です。これらに加えて、水筒や時計、行動食(糖質を含んだ食べ物)、山でコーヒーなどを淹れて楽しみたいのであればその道具なども必要になります。サングラスや日焼け止め、雨具ほか、季節や行き先、その日の天候によって揃えるものも変わってきます。

 

参考書を読もう

持ち物や登山を始める時のコツ、山での注意点などについては、下記のような本を参考にしてみてください。これから登山を始める人は、一通り目を通しておくと安心ですよ。

 

「50歳からはじめる山歩きの教科書」(滋慶出版)

「中高年のやさしい山歩き」石田弘行(つちや書店)

 

おすすめの登山ウェアは?

シニアにおすすめしたいのは、「モンベル(mont-bell)」という日本生まれのアウトドアメーカーの登山ウェアです。モンベルの製品は比較的安価ながら高機能。登山の時だけではなく街着としても着られるような製品が数多く揃っています。靴や帽子、アウトドアグッズなども豊富です。お店も気軽に入れる雰囲気で、シニア層にも人気。スタッフの方も気軽に相談にのってくれるので、用途や希望を伝えれば相談にのってくれますよ。

 

ほかに、「ワークマン」という作業着で知られるメーカーも、最近アウトドア製品を販売しています。価格がお手頃ながら機能性が高いことから最近人気で、アウトドア用のアウター(上着)やレインウェアなども購入できます。また、インナー(下着)は、汗が乾きやすいものが基本ですが、「ユニクロ」などでも汗によるムレやべたつきを防ぐ製品が購入できます。

 

最初から登山ウェアを揃えようとするのは、価格などの面から考慮すると難しい場合があるかもしれません。手持ちの動きやすいスポーツウェアに登山ウェアのアウター(上着)を買い足すなどしながら徐々に揃えていくのもひとつの方法です。

 

初心者でも挑戦しやすい登山スポットとは?

ひとことで初心者向けの山といっても、その基準は様々です。ある人にとっては比較的簡単に登れる山でも、登山が初めて日頃運動をする習慣が特にないという人では、難易度は違うものになります。

 

今回紹介するのは、日帰りが可能で歩行距離が5km以下、歩行時間が1時間半~2時間半の登山スポット。最初は整備されたコースのある標高の低い山。頂上からの眺めがいい山を選ぶことをおすすめします。ゆっくりと歩きながら登山の楽しさを味わうことを目的にしましょう。

 

初心者向けの山でも、起伏のある道や整備されていない道も多いです。実際に出かける際には、それぞれの山についての詳細な情報(トイレの有無なども)、天気、気温を事前に調べてくださいね。

 

※記載した歩行時間は、あくまでも目安です。余裕をみて計画を立てましょう。

※累積標高差=登山コースの登り下りのうち上りでの標高を合計した数値のこと。標高差の数字が大きい山は、アップダウンが大きい山ということになります。

※一つの山には、登山コースがいくつか設けられていることがあります。その場合は初心者コースを選ぶようにしてください。

 

こんな山に登ってみよう!

1.衣張山(きぬはりやま)

 

場所:神奈川県鎌倉市

歩行距離:3 km 

歩行時間:1時間25分 

標高:121 m

累積標高差:142 m

 

眼下に鎌倉の市街地や由比ヶ浜、相模湾などが一望できる衣張山(きぬはりやま)。歩行距離が3 kmですが、最初はこれぐらいの歩行距離、標高の山から始めるのがおすすめです。

 

2.神於山(こうのやま)

場所:大阪府岸和田市

歩行距離:4 km  

歩行時間: 1時間45分

標高:296 m

累積標高差:246 m

 

岸和田市を見下ろす場所にある神於山(こうのやま)。登山コースはいくつかありますが、山頂の展望台までのすべての道が整備されたコースが初心者にはおすすめです。天気が良ければ、山頂展望台から、関西空港や淡路島、六甲山系の山々を見ることができますよ。

 

3.龍ノ口山 (たつのぐちやま)

場所:岡山県岡山市

歩行距離: 5 km

歩行時間:2時間

標高:257m 

累積標高差:380 m

 

比較的整備された歩きやすい登山道が続く龍ノ口山(たつのぐちやま)。岡山市内を見渡せる場所や山頂広場展望台などがあり、周辺の景観を楽しみながら登れる山です。

 

4.立花山(たちばなやま)

場所:福岡県福岡市、久山町、新宮町

歩行距離:5 km 

歩行時間:2時間

標高:367m

累積標高差:421m

 

クスノキの原生林が残る自然に恵まれた山です。山頂からは福岡市街や玄界灘、宗像市街までが見渡せます。※写真は参考画像(クスノキ)です。

 

5.鷹取山(たかとりやま)

場所:神奈川県横須賀市北・逗子市

歩行距離:5km 

歩行時間:2時間5分

標高:139m 

累積標高差:213m

 

山頂に親不知(おやしらず)という絶壁や岩を彫り込んで造られた弥勒菩薩などがある鷹取山(たかとりやま)。やや急な斜面や崖などもある登山コースですが、低めの山に何度か登ってみた後にレベルアップしたくなった時におすすめです。山頂展望台からの眺めが絶景です。

 

初心者向けの山を紹介しました。ここに紹介した山以外にも、まだまだたくさんの初心者向けの山があります。行きやすいエリアにある低山を見つけて、季節を変えて登ってみるのも楽しいものです。無理しない範囲から始め、慣れて余裕が出てきたら少し高い山、標高差のある山に挑戦してみてくださいね!