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これから始める!憧れのシャンソンに挑戦しよう

人生の様々なドラマを情感たっぷりに表現するシャンソン。自分も歌ってみたいと思ったことはありませんか?この記事では、シャンソンについてのミニ知識とシニアになってからシャンソンを学びたいと思った時の方法について紹介していきます。 

 

シャンソンとは?

「シャンソン(chanson)」は、フランス語で「歌」全般のことを意味しています。日本では1960年代までに流行したフランスの歌謡曲をシャンソンと呼びますが、フランスでは歌=シャンソンなのです。

 

シャンソンの大きな特徴は、物語性があること。ほとんどの歌には、ストーリーを歌うクゥプレと呼ばれる部分と、ルフランといわれる繰り返しの部分があります。途中に人が会話するようなせりふが盛り込まれていることもあり、歌い手は演じながら歌うことを強く意識します。情感たっぷりに歌い上げることで、ドラマや映画のような深い印象を聴く人に訴えることができるのです。

 

人生の喜びや悲しみ、愛、生活、政治などの様々なテーマを歌の中で表現したシャンソン。かつて日本にシャンソンが入ってきた時は、「フランス小唄」と呼ばれていたそうです。フランス小唄と聞くと、身近なものという印象が強まりますね。

 

日本のシャンソン

フランスの首都パリのキャバレーやミュージック・ホールで歌われていたシャンソン。エディット・ピアフやジュリエット・グレコ、イヴ・モンタンなどの往年の歌手は、日本でもよく知られています。

 

日本でシャンソンが歌われるようになったのは、昭和の中頃。シャンソンを日本語で歌う「和製シャンソン」が人気となります。淡谷のり子や越路吹雪(こしじふぶき)、戸川昌子、岸洋子、ペギー葉山、菅原洋一、石井好子、金子由香利などたくさんの歌手が活躍しています。

 

ほかには、宝塚歌劇団で「モン・パリ」が上演されたこと。フランス映画の「巴里の屋根の下」などが公開になったこと、東京銀座にシャンソンクラブ「銀巴里(ぎんぱり)」ができたことなども、シャンソンがブームになるきっかけになったと言われています。

 

シャンソンの有名曲

シャンソンで有名な曲といえば、やはり「愛の讃歌」。エディット・ピアフが歌った曲として知られています。日本では、岩谷時子(ときこ)の訳詞による日本語版が、越路吹雪などの歌手に歌われています。「バラ色の人生」も、エディット・ピアフの代表曲です。

 

イヴ・モンタンなどが歌ったことで有名な「枯葉」は、1945年に作られた名曲です。越路吹雪が歌ってヒットした「サン・トワ・マミー」、加藤登紀子がカバーした「さくらんぼの実る頃」。ほかにも、「聞かせてよ愛の言葉を」、「雪が降る」、「オー・シャンゼリゼ」などは、シャンソンにくわしくない人でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

 

※You Tube(ユーチューブ)などの動画サイトで、エディット・ピアフや越路吹雪など、往年の歌手が歌う様子を無料で見ることができます。ぜひ検索してみてください。

 

自分でシャンソンを歌ってみたくなったら?

自分でシャンソンを歌ってみたい、学んでみたいと思った時、どのような方法があるのでしょうか?

 

独学

動画サイトなどで学べる無料講座やシャンソンに特化した通信講座などもないため、独学で学ぶのは難しいかもしれません。プロの先生に発声や呼吸法、発音、リズムの取り方などを習うことで身につくことも多いので、講座や教室の受講を検討してみてください。

 

カルチャーセンター

おすすめは、カルチャーセンターです。カルチャーセンターでは、ふだんからライブ活動を行っているプロのシャンソン歌手や音楽教室を主宰する講師、歌劇団出身の先生などから直接シャンソンを学ぶことができます。

 

受講に際しての条件などはなく、歌いたいという気持ちがあれば誰でも参加できます。譜面が読めなくても問題ありませんし、もちろん年齢制限はありません。いくつかの講座を調べてみたところ、シニア層の受講者が積極的に参加されていました。

 

基本的に日本語で歌うことを目指す講座がほとんどですが、フランス語で学べる講座も一部あるようです。ピアノの生演奏で練習できる講座が多いのは、カルチャーセンターならではかもしれません。

 

気になる費用ですが、カルチャーセンターの入会金、受講料が必要になります。1ヶ月の受講回数にもよりますが、受講料の月額は、4,000~5,000円程度が多いようです。体験授業を受けられるところもあるので、ちょっと試してみたいという時に良さそうです。

 

オンラインレッスン

住まいの近くにカルチャーセンターがないという場合、また一人でレッスンを受けたいという人は、オンラインレッスンを検討してみるのもおすすめです。オンラインレッスンでは、Skype(スカイプ)やZoom(ズーム)、LINE(ライン)などのアプリで動画の画面を通してレッスンを受けることができます。

 

オンラインレッスンの場合もカルチャーセンターと同様、プロの歌手や講師の先生から学ぶことができます。おすすめのポイントは、自分が希望する日時で受講しやすいこと。カルチャーセンターなどでは、講座の日時は事前に決まっていますが、個人のオンラインレッスンであれば、ある程度柔軟に日時を設定できるようです。

 

受講料は、レッスンの分数により変わります。あるオンラインレッスンでは、30分2,500円、40分3,000円となっていますが、受講料は幅があるようです。

 

オンラインレッスンは、他の人と一緒にレッスンを受けるのが恥ずかしい、マイペースで学びたい、自宅で学びたい、カルチャーセンターの雰囲気が苦手という人におすすめです。

 

個人教室

カルチャーセンターやオンラインレッスンの講師の中には、自宅で個人レッスンを行う人も多いようです。通える距離にこのような個人の教室があるなら、受講を検討してみるのもいいですね。

 

自分で歌うのは、難しそうに感じるシャンソン。けれども、年齢を重ねて様々な経験を積んだシニアだからこそ歌えるシャンソンがあるのではないでしょうか?自分だけの人生のドラマを歌ってみたくなった時に、ぜひ始めてみてくださいね。

 

 

  • この記事を書いた人

starheart

数年前からフリーランスのライターとして仕事をしながら、アジアや沖縄を旅しています。旅先では、市場めぐりや食べ歩きを楽しんだり、自然のある場所に出かけたりすることが多いです。お菓子作りが趣味で、素朴な焼き菓子をよく作ります。生活の中でちょっとした工夫をすることも好きです。

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