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【対談】揺らして触って慈しむ。 からだは必ず応えてくれます。~リンパケアトレーナー木村友泉さん~

リンパケアトレーナー 木村 友泉さん

保健学博士であり、イマジン・グローバル・ケア代表の木下弘貴が、“健康”をキーワードに各界の著名人と対談。
皆さんと一緒に、健康に暮らすためのヒントを探っていきます。

ちぢこまった筋肉をゆるめれば、からだは軽くしなやかになります。

木下 木村さんと初めて出会ったのは10年ほど前。今ではテレビや雑誌などで〝奇跡の60歳〟とも呼ばれていますが、ほんとうに全然変わりませんね。

木村 ありがとうございます。当時から体形が変わっていないので、昔の服が着られるのはお得だなと思っています(笑)。

木下 木村さんはリンパケアトレーナーとして活躍されていますが、そもそもはどんなきっかけで活動を始められたのですか?

木村 私は薬剤師として薬局に勤めていたのですが、患者さんの中には、残念ながら薬の効果があまりない方もいたのですね。たとえば頑固な片頭痛を持つある方は、薬局の待合室で立ち上がることができず、こちらからお薬をお渡しに行かなくてはいけないほど。そんな方々に、「いつまで経っても良くならない」と訴えかけられることが結構あったのです。

木下 私も調剤薬局を経営していましたが、薬局に来られる方の多くは慢性疾患の患者さんで、薬は血圧やコレステロールを下げることはできても、病気そのものを治すものではありません。もちろん症状をコント
ロールすることは大切ですが、薬だけでできることの限界を感じていました。

木村 そうなんです、薬だけではどうしても難しい。だから私は、薬に頼る前に健康になるための方法はないかと探したのです。

木下 行き着いたのがリンパケアだったのですね。

木村 リンパケアは、筋肉や筋膜をゆるめて、からだの中の循環を良くしていくものです。たとえばあごの周りの筋肉をなでるようにしてゆるめてあげると、リンパの流れが良くなり、頭痛や肩こりの解消につながります。これを薬局内で実践すると、患者さんが目に見えて健康になったんです。

木下 なるほど。確かになでるだけなのに、すっきりするのが実感できますね。

※記事の最後に、簡単なリンパケアをご紹介しています。ぜひご覧ください。

木村 リンパケアはその人が持つ本来の力を引き出していくものです。セルフケアと健康食品という違いはあれど、木下さんの目指すところと同じですね。

木下 お互い〝薬畑〟出身というのが面白いですね。

揺らして触って慈しむ。からだは必ず応えてくれます。

木下 いま、外に出かける機会も減り、からだが縮こまっているように思えます。

木村 マスクをすることで呼吸が浅くなり、横隔膜が硬くなってしまっている方もいますね。そういう方は交感神経が優勢で、しゃっくりが出やすい特徴があります。また背中が丸まって姿勢が悪くなっている方もいらっしゃいます。

木下 そういう場合は、今回教えていただく、軽く丸めた手を頬に当て、あご全体を揺らすようなケアが有効なのですね。

木村 そうです。また以前よりも歩かなくなってしまった方も多いのではないでしょうか。下腹がポッコリと、なかなかへこまないという方がいますが、太ももの筋肉を使わなくなったのも原因のひとつなんです。

木下 私はなるべく運動をするようにしていますが、家にいて運動不足になるという話はよく聞きますね。

木村 足を使うと、実は横隔膜や腸がやわらかくなります。それは、太ももの骨である大腿骨が、体幹と下肢を結ぶ筋肉である大腰筋につながっているため。その大腰筋は横隔膜につながっていて、だから足を使うことで横隔膜を刺激し、柔らかくすることができます。そのためにおすすめなのが、今回ご紹介する太ももの筋肉をゆるめてあげるケアです。足を揺らすときのコツは、大腿骨を動かすこと。腸の裏側にある大腰筋も一緒に揺れるので、腸を内側から軽くマッサージしているような効果もあります。

木下 実際にやってみるとお腹の筋肉が柔らかくなったのがわかります。

木村 横隔膜が緩むことで、副交感神経が優勢になって、免疫力も高まるんですよ。

木下 我々はブロッコリーなどの野菜の秘めた力を利用して、健康食品というかたちで人間が元々持つ力を引き出すお手伝い
をしています。木村さんはそれを、からだのケアという手法で行っていることがよくわかりました。

木村 サプリメントも同じですが、からだのメンテナンスは、続けていくことが大切。気長に継続していただければと思いま
す。

木村友泉さん直伝!今こそリンパケア

あごの筋肉揺らし

あごの筋肉をゆるめて頭痛や肩こり対策。

手を軽く丸めて頬に当て、親指で耳たぶを触り、あごを揺らすように10回ほど手を動かします。その後、指で頬のラインを押します。

腕ギュッと肩ほぐし

手のひらを外側に向けて、肩を開くようにしてひねります。

その後、肩を上にグッと上げ、ストンと落とす動作を行います。

肩回りの筋肉がゆるみます。片側ずつ行います。

 

今回の対談、さらに詳しい内容はYoutube動画でお楽しみください!

★前編

★後編

Biography

木村 友泉さん

Yumi Kimura
1959年富山県生まれ。富山医科薬科大学(現:富山大学)薬学部卒業後、薬剤師としてキャリアを積む中、からだに負担の少ない健康法としてさとう式リンパケアと出会いインストラクターに。自身の食事・運動理論とリンパケアでアンチエイジングを実践。

 

木下 弘貴

イマジン・グローバル・ケア代表取締役
1967年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。調剤薬局を開業し、110店舗まで拡大。東京大学大学院医学系研究科修了。保健学博士。
2006年イマジン・グローバル・ケア株式会社設立。

 

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  • この記事を書いた人

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