寝つけなかったり、夜目覚めやすかったりするといつの間にか疲れが溜まってしまうもの。そんなときは、ストレッチをすることで深い眠りへと導くことができます。上手に睡眠をとることは、生活習慣病や認知症の予防にもつながりますよ。

「布団に入ってもなかなか寝つけない」、「夜中に目を覚ましてしまう」。そんな睡眠に関するお悩みをお持ちの方も多いのでは。

そもそも睡眠は、時間の長さだけでなく、眠りの深さも重要です。ヒトは深い睡眠の間に、疲労物質を除去したり、身体の機能を修復したり、免疫力を高めるホルモンを分泌したりしています。深い睡眠がとれない日々が続くと、疲れが溜まってしまうだけでなく、眠りとともに休むはずの血管も働き続け、血圧が上がり、生活習慣病を招くおそれなどがあることもわかってきています。また、ヒトは深い睡眠の間に記憶を定着させていますが、睡眠障害があると、「アミロイドβタンパク質」が脳内で増え、アルツハイマー型認知症の発症を高めます。

そこでおすすめなのが、医師・白濱龍太郎先生が提唱する「ぐっすりストレッチ」(上図参照)です。このストレッチをすることで、深い睡眠へと導く、ふたつの条件を整えることができます。ひとつ目は、深部体温の上昇と低下です。眠りは、身体の内部の体温が上がり、下がることでもたらされます。このストレッチでは、首をもみ、腕をまわすことで深部体温を上げ、足首を曲げることで深部体温を下げるよう促しています。ふたつ目は、副交感神経を優位にすることです。ストレッチの際、呼吸を意識することで、副交感神経が優位になり身体をリラックスした状態へと導きます。約3分で簡単に取り入れられるので、ぜひ試してみてください。

 

【監修医師】白濱 龍太郎先生

睡眠、呼吸器内科、在宅医療の専門クリニック「RESM新横浜」院長。東京共済病院、東京医科歯科大附属病院を経て、2013年にRESM新横浜を開設。睡眠医療の普及や啓発につとめメディア出演も多数。