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人にも自分にも優しくできる「お手当て」のやり方

こんにちは。みついまみこです。わたしは日頃、ベビーマッサージという、主に親御さんが赤ちゃんに触れるコミュニケーションの講師をしています。

ベビーマッサージというと、赤ちゃんのものだから大人には関係ないと思われがちですが、実は赤ちゃんだけのものではありません。

 

大人にも子どもにも使えます。

自分にも他人にも使えます。

 

赤ちゃんが喜ぶ触り方で触ったら、大人も気持ちいいと思いませんか。赤ちゃんが気持ちいいお手当ては、もちろん大人も気持ちいいのです。 なので今日は、その「大人にも使える」触り方のお話をします。

手を当てると、少し楽になる

大人にも使える触り方、それは「お手当て」です。

 

お腹が痛いとき、腰が痛いとき。

日々暮らしていると、からだの様々な箇所が不調を起こし、痛いよーと悲鳴をあげます。

 

そんなとき、わたし達は知らず知らずのうちに、自分の手をそこに当てます。

お腹が痛いと言いながらお腹を押さえ、腰が痛いと言いながら腰をさすります。

 

そして手を当てると、不思議と少し楽になる気がしませんか。魔法ではないので決して完全に治る訳ではないのですが、ほんの少し、手を当てないよりは当てた方が、楽で落ち着くような気がします。だからつい触れてしまうのですよね。誰かが教えてくれた訳でもないのに、いつのまにか誰もが自然にやっている行為です。

 

お手当てという言葉には、ケガの処置という意味がありますが、この「無意識に手を当てる行為」こそがお手当てだなあと思うのです。

 

今日はさらに、このお手当ての「手」を、より「気持ちよく触れる手」に変えていく方法をお伝えします。

お手当てのやりかた

では早速、自分の手を触ってみましょう。気持ちよく触るコツをお伝えします。

まずは片手で、ご自分のもう片方の手の甲を触ってみてください。

ポイント
1)指の間はくっつける。

手をパーにしたら、指と指の間はくっつけます。

大きく広げてしまうと、指がバラバラになってしまうので、指の間はつけて、ひとつのまとまった手になるイメージです。

2)からだに密着させる。

手のひら全体を、触りたい場所にぴったり密着させます。指の先から手のひら全体まで、全部です。全部ぴったり密着。

指先に集中しすぎて手のひらが浮いたり、逆に手のひらだけ意識して指先が浮いてしまうことがないように。

3)手のひらに「温めよう」と気持ちを込める。

温めようと思うだけで、手のひらにほんの少し圧がかかります。この圧がちょうどよく気持ちいいのです。

体重をかけてしまったら重すぎる。そのまま置くだけでは軽すぎる。なので、手のひらで「温めよう」という気持ちを目一杯込めるのです。そうすると、じんわり手のひらにちょうどいい圧がかかります。

 

どうですか。この3つのポイント、意外と簡単でしょう。これさえできれば、とっても気持ちよく触ることができます。

 

今日はまず、ご自分を触ってみましょうとお伝えしました。

手の甲を触ってみていかがでしたか。

自分に少し優しくできた気がしませんか。

日頃わたし達は、つい自分に厳しくしがちです。こんなことで弱音を吐いてはいけない、とか、これくらい我慢すればいい、と思うことがしょっちゅうあります。そんなに大きな出来事でなくても、例えば「今日は寒いな」と思っても「暖房をつけなくても1枚多く着ればいいだろう」とか、「腰も痛いし掃除をするのが億劫だ」と思っても「家族のためにがんばろう」ともうひと踏ん張りしてしまったり。結構皆さん毎日がんばっています。

 

だからこそ、自分を触るのです。自分に触ると、とても温かくて優しい気持ちになります。

 

ぜひ次は、右手で左腕を、左手で右腕を、同時に触ってみてください。もちろんさっきの触り方です。指の間はくっつけて、ぴたっと密着させながら、温めようという気持ちを手のひらに込めます。日頃がんばっている自分自身を抱きしめるような仕草になります。ぎゅーっと抱きしめて、いつも頑張っている自分自身を労わってあげてください。

 

そして、労わられた自分も素直にその気持ちを受け止めます。気持ちいいですよね。

 

さあ、自分自身を優しく触ることができたら、ぜひ次は身近にいる人を触ってあげてください。自分じゃない人を触るときには、肩や背中から始めるといいと思います。

肩にぽんと手を置いて、さっきの触り方で、じーっと温めると本当に温泉に入ってるかのような気持ちよさです。

 

撫でたり、さすったりしたくなると思いますが、ぜひそれはゆっくりとお願いします。さっきの気持ちい触り方を基本としたまま、そのままの手でゆっくり撫でます。

 

撫で方にもいろいろとコツはあるのですが、さっきの触り方でゆっくり撫でることができれば、それでもう基本はOKです。

 

家族、パートナー、お友達、そして自分。

痛いときだけでなく、ぜひ日頃の感謝を伝えたり、労わるときに触ってみてください。

それこそが大事な人を大切にする「お手当て」となります。

 

案内役:みついまみこ

1973年東京生まれ。大学卒業後、おもちゃメーカーに就職するも、数年後に退職して沖縄・西表島に移住。月の満ち欠けと共に暮らす。帰京後、結婚・出産・離婚を経て、ベビーマッサージ ママぞう開業。全国の親子に何歳でも触れるベビーマッサージを伝える。だんだんと育児相談や人生相談に乗る機会が増え、カウンセラーの道へ。国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在は人材派遣会社でキャリア相談を行う日々。高校生になる娘と暮らすシングルマザー。趣味は盆栽と散歩。最近は「川を歩く」にハマってます。

著書:

ママぞう先生の簡単!すぐでき!ベビーマッサージ(徳間書店)

https://www.mamazou.net/

 

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