消費税の増税や社会保障制度の変更などから、家計を見直したいと考えるシニア世代は多いのではないでしょうか?

 

ある調査によると、家計の中で、シニア・高齢者世代が負担に感じている項目は「食費、光熱水費」、「保険や医療にかかわる費用」、「住居費」などが、上位に上がっています。ほかにも、「生命保険などの保険料」、「子や孫への出費」、「交際費」「自動車の維持費」、「交通費」など、様々な項目が続きます。特に負担は感じていないという答えも中にはありましたが、多くの人は負担を感じているようです。

 

総務省の調査によると、年金生活者の中には貯金を切り崩してやりくりしている人も多いととのこと。シニア世代は、冠婚葬祭費や家屋修繕費など、思わぬ出費が増える時期ということも関係しているようです。

 

定年前なのか定年退職をした後なのか、単身なのか夫婦世帯なのか、二世帯、三世帯など、家族構成によっても家計の中身は大きく違ってきます。けれども、お金の流れを「見える化」することで、出費や無駄使いを減らせるという点は共通しているのではないでしょうか?

 

もう少し家計にゆとりが欲しい、工夫次第で減らせる出費があるなら減らしたい。そのような人におすすめしたいのが、家計簿をつけることです。

 

子供の独立や定年退職など、様々な節目を迎えて家計を見直したいと思っている人、また差し迫って家計の見直しをする必要は感じていないという人でも、無駄をなくすことができたら、より有効なお金の使い方ができるのではないでしょうか?

 

この記事では、家計の「見える化」や家計の無駄をなくすアイデアを紹介します。

 

家計簿をつけて「見える化」する

支出を変えたい時に必要なのが、毎月の支出を把握することです。入ってくるお金と出ていくお金を把握することで、節約できそうな項目が目に見えてわかります。毎月の支出を把握するためには、家計を「見える化」する必要があります。「見える化」する時に有効なのが、家計簿をつけること。

 

シニア、年金生活者向けの家計簿がおすすめ

家計簿と聞くと、項目が多すぎて記入が面倒なイメージもありますよね。けれども、書店に行くと、シンプルな内容で構成されたシニア向けや年金生活者向けの家計簿があります。その中から見やすくて記入しやすいものを選んでみてください。

 

シニア向けや年金生活者向けの家計簿は、書きやすいように文字の枠が大きく設定されているもの、レシートを貼れるもの、日々の記録が書き込めるもの、年金生活者向けのコラムが掲載されたものなど、多彩です。自分自身が見て楽しくなるようなものを選ぶと、家計簿を続けるモチベーションが続くかもしれません。年金生活の人は、年金生活者のために作られた家計簿を選ぶことで、見直すべき経費などがわかりやすくなるでしょう。

 

※シニア向け、年金生活者向けの家計簿は、500円代から購入できます。

 

家計簿アプリの利用も検討を

スマホやタブレットの扱いに慣れている人なら、家計簿アプリを利用するのもひとつの方法です。レシートの読み取りをするだけで入力が完了する機能を備えたもの、銀行口座やクレジットカードなど利用状況を取り込んで家計簿に記録できるものなど、便利で高機能なアプリが揃っています。

 

100円均一の家計簿も使いやすい

100円均一のお店にも、初心者から上級者向けの家計簿が揃っています。買い物をした時のレシートを貼るだけで管理できるものや、品目別に購入した金額を記入していくタイプ、自由度が高い上級者向けの家計簿などが、100円(税別)で購入できます。ほかには、節約を強化したいという人向けの節約術が書かれたものも。簡単に気楽に始めてみたいという人に、100円均一の家計簿はおすすめかもしれません。

 

最初は大まかでもいい

これまでに家計簿をつけたことがないという人は、最初からすべてを書き出そうとすると負担に感じることがあるかもしれません。そのため、最初は大まかなお金の流れがつかめたらいいというぐらいのつもりで始めることをおすすめします。大まかなお金の流れがわかるだけでも、長期的なお金のやりくりや支出の計画もたてやすくなりますよ。

 

家計簿をつける時のコツ

家計には、毎月必ず必要となる支出と年に数回だけの支出があります。例えば、食費や光熱水費、日用品などは「毎月の支出」です。交際費や固定資産税など、支出がある月とない月がある項目は「年に数回の支出」として記録するようにします。

 

「毎月の支出」は、光熱水費など口座引き落としされるものと、食費や日用品費などの日々の支出を別の項目にしておきましょう。このようにすることで、ただ支出を記録するだけでは見えにくかった項目別のお金の流れが見えやすくなります。

 

減らせる項目をチェックする

家計簿をつけてお金の流れが把握できたら、支出額をチェックします。支出が多すぎる項目で工夫次第で減らせるもの、ある程度の支出があるけれど減らすことが難しい項目などを、振り返りましょう。

 

通信費は減らせることが多い

家計の中で減らせることが多いのは、通信費です。スマホや携帯電話、固定電話、インターネット接続、ほかには、テレビの受信料なども入れると、意外に大きな金額になっていることがあります。

 

特に、スマホや携帯電話、インターネット接続の費用は、プランを見直すことで支出額が減らせることが多いようです。試しに、スマホや携帯電話の支払い明細をチェックしてみてください。契約時に勧められるままにしてしまったけれど、実際は使っていないようなサービスに料金を払い続けていませんか?そのようなプランを見直し利用をやめることから始めてみましょう。

 

インターネット接続の費用も、安いプランに乗り換えることで年間で見ると大きな金額が節約できることもありますよ。

 

保険料の見直し

シニア世代は、子どもの独立などにより、必要な補償内容が変化する時期です。補償内容を見直して、無駄のない保険に切り替えることも検討してみましょう。そうすることで、保険料を減らせる場合があります。

 

銀行の手数料

最近は、銀行からのお金の引き出しや入金に手数料がかかるようになりました。利用する時間帯や曜日、銀行によっても手数料は異なります。必要な現金はまとめて引き出す、無料の時間帯に利用するなどして、月に何度も手数料を支払ってしまうようなことがないようにしましょう。これだけでも、積み重なれば家計の節約になりますよ。

 

支出を減らすコツ

通信費や保険料などを見直した後、もう少し支出を減らしたいと考える場合は、少しだけ節約を心がけることから始めてみましょう。趣味のための費用や自己投資のための費用、美容費、服飾費など、利用する回数を減らしたり金額を抑えてみたりという方法で、節約することができます。

 

支出を減らすことは大切ですが、節約のことばかりを考えるのはストレスの原因にもなります。まずは、家計簿をつけて支出を「見える化」した後、通信費などの固定費の見直し、無理にない範囲で趣味費などを節約できないか検討するというように、段階的に支出を減らすように工夫してみてください。