祖母や母から伝わる着物、人生の節目で着た大切な着物、遺品の着物など、何年もタンスに保管したままの着物はありませんか?せっかくの着物もサイズが合わなければ着ることができませんし、日常生活で着物を着る習慣がないという場合もありますよね。

 

これから先も着る予定がない着物。元が高価なものだけに簡単には処分できないと感じる人が多いかもしれません。この記事では、着なくなった着物を活かす方法として、リメイク法(作り直すこと)、 買取やリサイクルなどに出す方法について紹介します。

 

着物のリメイク法

着物の状態が良く、ほかの形に変えて活用できそうな場合は、リメイクがおすすめです。洋裁に慣れた人なら自分でリメイクしてもいいですし、リメイク専門店にオーダーする方法もあります。

 

1.自分で着物をリメイクする

洋裁が得意な人は、自分でリメイクしてみましょう。着物は一つの反物を直線に裁断して作られたものです。そのため、糸をほどけば曲線部分のない一枚ずつの布に戻るため、リメイクに向いた素材なのです。

 

ほどいた後は、中性洗剤を入れたぬるま湯で洗って乾かせば、布地として使えるようになります。ここで気をつけたいのが、傷みなどがある部分をチェックすること。シミや汚れ、日焼け、生地が薄くなった部分は使えません。

 

生地として使用できる分量が多ければ、ブラウスやチュニック、パンツ、スカート、ワンピースなどにリメイクが可能です。リメイク時に気をつけたいのが、自分のふだんの洋服とマッチしたデザインにすること。

 

落ち着いた色合いで厚みのある生地であれば、ベストやコートなどに、薄手の生地であれば、ブラウスやチュニックなどにリメイクすると、シニアのファッションにも取り入れやすいでしょう。リメイクの参考になりそうな本を紹介します。

 

・「着物リメイクでずっと着られる服」(日本ヴォーグ社)

着物をリメイクする時に必要なことをわかりやすく解説。ブラウスやチュニック、スカート、パンツなどの作り方が紹介されています。

 

・「手ぬいでおしゃれに!着物をコートにリメイク 」高橋恵美子著(ブティック社)

シニア向けの落ち着いたデザインのコートの作り方が掲載されています。手縫いで作れます。

 

・「毎日着たくなるきものリフォーム」(株式会社ハルメク)

流行に左右されない初心者にも作りやすいデザインの洋服が紹介されています。

 

小物を作るのもおすすめ!

着物の生地を洋服にリメイクするのも素敵ですが、着物の色柄を生かしたバッグや小物を作るのもおすすめです。バッグや小物であれば、洋服にすると少し派手な色柄の着物でも、違和感なく使えるのではないでしょうか?おすすめの本を紹介します。

 

・「和柄の布で作る服と小物」(ブティック社)

着物をリメイクして作る洋服や小物などの作り方が掲載されています。作務衣や男性用の日常着も紹介。

 

・「着物地で作るかんたん小物―端切れを素敵にリメイク 」(成美堂出版)

端切れで作るポーチやテディべア(くまのぬいぐるみ)の作り方などを掲載しています。

 

・「着物地をリメイク! 毎日使えるバッグ&インテリアこもの」藤岡 幸子(東書院本社)

着物や帯、端切れで作るバッグやポーチなど、小物の作り方を紹介しています。

 

2.リメイク専門店にオーダーする

 

インターネットで「着物 リメイク オーダー」と検索すると、着なくなった着物を、ドレスやコートにリメイクしてくれる専門店が見つかります。ドレスやコート以外では、自宅にいる時に着る作務衣もおすすめ。

 

着物のリメイクで注目したいのが日傘を作ること。インターネットで、「着物 リメイク 日傘 オーダー」と検索すると、古布や着物を日傘にリメイクしてくれるショップが見つかります。UVカット加工もあるので機能面でも安心です。着物の生地を使えば、世界で一つの個性的な日傘ができそうです。

 

着物を手放したい時は?

自宅にある着物を整理整頓したい、できるだけ有効に手放したいと考えている場合は、下記の方法があります。

 

1.インターネットのフリマで販売する

着物の状態が良く、まだ着られそうな場合は、インターネットのフリマ(フリーマーケット)に出品する方法。スマホやタブレットならアプリをインストール、パソコンならサイトにアクセスして、会員登録すればすぐに利用できます。

 

インターネットのフリマは価格設定が自由なので、納得できる価格で着物を手放すことができるのがおすすめのポイントです。利用しやすいのは、「メルカリ」や「ラクマ」などです。10%程度の手数料はかかりますが、匿名での配送が可能、コンビニや郵便局から送る時も宛名を書く必要がない(※一部例外あり)など、手間をかけずに安全にやりとりができます。

 

気になる金銭のやりとりについては、アプリやサイトを通じて行います。そのため、お金が受け取れないといったトラブルがありません。

 

2.着物の買取業者に引き取ってもらう

まだ着られる着物が複数枚ある場合は、着物の買取業者に引き取ってもらうという方法もあります。専門の査定員がいるので、価値のある着物であればある程度の金額での買取が期待できるかもしれません。インターネットから申し込める業者の場合、ダンボールに詰めて送ることになりますが、送る時の送料、査定、手数料などがすべて無料のところが多いようです。

 

もちろん、査定金額を聞いて納得がいかなかった場合は、買取を取りやめてもかまいません。その場合でも、送料無料で送り返してもらえることが多いようです。

 

3.リサイクルショップに持っていく

リサイクルショップは、予約不要でお店に品物を持ち込むだけなので、気軽に利用できるのがおすすめのポイントです。ただし、買取金額はほとんど期待できないと考えておきましょう。そのため、リサイクルショップに持っていくのは、捨てるよりはいいと判断した場合に限られるかもしれません。家電や食器など、他に引き取ってほしい品物がある時に、一緒に持参するといいでしょう。

 

4.NPOなどの団体に送り寄付をする

 

非営利団体であるNPO法人の中に、着物を送付することで寄付ができる機関があります。送った着物をNPOが買取に出し、その際の買取料金が寄付として使われます。引き取りの際の宅配便の手配などもインターネットから頼めることが多いようです。有効活用したいけれど手間はかけたくないという時に利用できる方法です。※一部のNPOでは有料での引取になることもあり

 

5.家庭ごみに出す

色あせや傷みが激しい着物は、買取やリサイクル、寄付には出せないことが多いです。その場合は、各市区町村の自治体が指定する方法でゴミとして出すことになります。着物の数や素材などによりますが、燃えるゴミ、資源ゴミ、古布などの分類で適切に処分しましょう。

 

着物のリメイク法と処分方法について紹介しました。気がかりだった着物を上手に活かすことができれば、気持ちもすっきりするかもしれません。