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お花見の時に飲みたい!盛岡発、こだわりのクラフトビール

2021 4/08
連載シリーズ 稀人ハンター川内イオの東奔西走記

皆さん、こんにちは! 常識に縛られず、驚くような発想と行動力で世間をアッと言わせる「規格外の稀な人」を追いかけている、稀人ハンターの川内です。

 

4月と言えば、お花見のシーズン。「花より団子」という言葉もありますが、暖かくなり、外で気持ちよく過ごせるようになると、「花を見ながらお酒を飲みたい」という方も少なくないのでは? もちろん、僕もそのひとりです(笑)。

 

ということで、今日はお花見の時に飲みたいお酒について、紹介したいと思います。お花見で「かんぱーい!」する時、その手にビールを持っていることが多くありませんか? 実は僕、ビールが苦手であまり飲まないのですが、取材に行って惚れ込んだビールがあります。

 

東京ではなかなか手に入らないビール

盛岡市の郊外に醸造所を構えるクラフトビールメーカー、ベアレン醸造所のビールです。ここのビールは、ユニークな作り方をしています。もともとドイツで使われていた1900年製のモルトミル(麦芽粉砕機)や1908年製の銅製の仕込み釜を輸入して使っていて、味の出来栄えは熟練の職人の腕次第。クラフト=手作りという意味そのままのビールなんです。

 

その味の評価は高く、日本外国特派員協会の会員と一般参加者が投票する「世界に伝えたい日本のクラフトビール」コンテストでは、200を超える国内のビール醸造所のなかから2015年、18年と2度のグランプリに輝いています。もちろん、2度もグランプリを獲得しているのは、ベアレン醸造所だけ。作り方と実績を見ても、いかにもおいしそうな気がしませんか?

 

人気もうなぎのぼり。2003年に醸造を始めてから毎年のように売り上げと出荷数を伸ばしていて、東京商工リサーチの「第11回地ビールメーカー動向調査」によると、2020年1~8月の出荷量も前年同時期と比べて17.9%増の461キロリットル。クラフトビールメーカーとして、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長しているのです。

その割に全国的な知名度が低いので、「聞いたことがない」という方も多いのですが、それもそのはず。ベアレン醸造所は、地元の岩手県民をターゲットにしていて、なんと売り上げの65%が県内消費。残り35%のほとんどはインターネット販売なので、岩手県外だと町なかで目にする機会がほとんどないのです。

 

僕が社長だったら、鼻息荒く東京進出を目指してしまいそうですが、ベアレン醸造所は地元密着を徹底していて、盛岡市内で直営レストランを3軒経営。「ビールを飲んで楽しい時間を過ごす」ことを重視していて、ビール祭りやビアフェスを岩手県内で多数主催してきました。

 

目指したのはヨーロッパのマイクロブルワリー

このユニークな会社を立ち上げたのは、木村剛さん。盛岡生まれ、森岡育ちで、東北大学卒業後に「ビールが好き」というシンプルな理由で就職したキリンビールでは、2年目に盛岡支社に配属されたという、生粋の盛岡っ子です。

 

キリンビールで営業マンをしていた木村さんは、ある時たまたま、世界的なビール評論家がベルギーやドイツのマイクロブルワリーを訪ね歩くテレビ番組を観たそう。その番組では、ヨーロッパの片田舎で父、母、息子の親子3人で経営している小さなブルワリーが紹介されていて、「これぐらいの規模なら自分でも手が届くんじゃないか。自分でも作ってみたい」という想いが湧き上がってきたと言います。

 

その想いをいろいろなところで口にしていたら、共感してくれる仲間もできた。そこで1996年、キリンビールを退職し、同年、岩手県内に設立された銀河高原ビールに転職したのです。そこで3年半、ドイツから招聘(しょうへい)されたビール職人からビール作りを学んだ木村さんは、いつしかビール作りの師匠、イヴォ・オデンタールさんと独立の夢を共有するようになっていました。

2000年、木村さんは銀河高原ビールを退職し、イヴォさんとドイツに向かいます。そこで出会った1900年製のモルトミル(麦芽粉砕機)と1908年製の銅製の仕込み釜を購入することを決めました。金額は2000万円。木村さんとイヴォさんの覚悟がうかがえます。

 

帰国した木村さんはもうひとり、キリンビールの営業マン時代から仲良くしていた友人に声をかけ、2001年2月20日、ベアレン醸造所が設立されたのです。この時に木村さんが構想していたのが、あえて東京を目指さないビジネスモデルでした。

 

「ヨーロッパには小さな村にもビアホールがあります。みんながそこに集まって飲みながら話していました。それをぜひ岩手でやってみたいと思ったんですよ。あえて地元に根ざして、地元中心に売っていくというやり方をすれば、競争相手もいないんです。地元には大手のビールと銀河高原ビールしかないから、東京よりも選んでもらいやすくなるでしょう」

 

人はなぜビールを飲むのか?

とはいえ、無名のビールを手に取ってもらうのは簡単ではありません。立ち上げから3年ほど苦戦していたこの地元密着型のビジネスが花開くきっかけになったのは、毎年4月から11月の土曜に盛岡市材木町で開催される「よ市」。15時10分から18時30分の約3時間、400メートル超の商店街が歩行者天国になり、沿道には100店舗以上の露店が立ち並びます。

 

「よ市」に出店してビールを販売しているうちに、木村さんは「なぜビールを飲むのか? ビールを飲みながら、楽しい時間を過ごしたいという人が多いはず」と閃きます。「それなら、うちのビールを飲みながら楽しいと思える場面をたくさん作ろう」と、2005年の秋、ベアレン醸造所の敷地内で「入場料だけで飲み放題」のビール祭りをスタート。これで手ごたえを得た木村さんは、県内各地に出向いてビール祭りを始めました。

 

こうして蒔いた種が徐々に実り始め、最初に開催したビール祭りは、毎年秋に4日間連続で開催する「オクトーバーフェストINベアレン」に発展して、トータルで3000人ほどが訪れる一大イベントになっているのです。

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2018年の年末に取材に伺った際、盛岡市内にある直営の「菜園マイクロブルワリー」に立ち寄りました。ここで初めてベアレン醸造所のビールを飲んだのですが、口に含んだ瞬間、思わず「クーッ」と声をあげてしまいました。それからグラスが空になるまでは、あっという間でした。

 

ベアレン醸造所は2019年5月から缶ビールの販売も始めているので、以前よりも東京で手に入りやすくなっています。でも、地元密着を掲げる醸造所なので、やっぱりもう一度、盛岡で飲みたい。ちょうど4月から始まる「よ市」で飲むか、暖かくなってきた時にビール祭りで飲むか……。想像しただけで喉が渇いてきます(笑)。

 

稀人ハンターの旅はまだまだ続く――。

※この取材は、2018年に行ったものです。

 

連載シリーズ 稀人ハンター川内イオの東奔西走記
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この記事を書いた人

川内 イオのアバター 川内 イオ

1979年、千葉生まれ。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンター。新卒で入社した広告代理店を9ヶ月で退職し、03年よりフリーライターに。06年、バルセロナに移住し、ライターをしながらラテンの生活に浸る。10年に帰国後、2誌の編集部を経て再びフリーランスに。現在は稀人ハンターとして多数のメディアに寄稿するほか、イベント企画も手掛ける。
『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦 (文春新書)』
『BREAK!「今」を突き破る仕事論(双葉社)』等、著書多数。
ホームページ:http://iokawauchi.com/

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