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秋の京都でジンを味わう。世界30カ国に輸出される京都蒸溜所の「季の美」

2021 10/14
連載シリーズ 稀人ハンター川内イオの東奔西走記

皆さん、こんにちは! 常識に捉われないアイデアと行動力で「世界を明るく照らす稀な人」を追いかけている、稀人ハンターの川内です。

 

秋の深まりを感じる、今日この頃。普段ベタなところに行くのを好まない僕も、やっぱり秋の京都には惹かれます。古都の町並みにしっとりと落ち着いた秋の雰囲気がよく馴染んで、それが心地よいのかもしれません。

 

でも、京都について書くなら、稀人ハンターとして「え、そんなところあるの? 気になる!」というサプライズを読者の皆さんに提供したい。ということで、今回は京都のお酒について。京都には日本酒を造る酒蔵がいくつもありますが、ご紹介するのはジンです。

日本初のジン専門蒸留所

2018年、世界的な酒類品評会「IWSC(インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション)」で、京都蒸溜所が2016年10月にリリースした「季の美 京都ドライジン」が「コンテンポラリージン」カテゴリーの最高賞を獲得しました。

 

さらに、授賞式の場で、京都蒸溜所に「インターナショナル・ジン ・プロデューサー・オブ・ザ・イヤー」が授与されました。この賞は「IWSC 2018」にエントリーした世界各国600種類以上のジンから、カテゴリーを超えて際立ったジンをプロデュースした蒸溜所に贈られるもので、その年に1社しか選ばれません。ジンを造り始めて2年しか経っていない、アジアの小さな蒸溜所が受賞するのは前代未聞のことでした。

京都蒸溜所を立ち上げたデービッド・クロールさん

日本初のジン専門蒸留所、京都蒸溜所の代表を務めるのは、イギリス人のデービッド・クロールさん。イギリスの大学卒業後、野村證券の現地法人に入社し、1991年、日本へ異動になりました。それから3年後、外資系金融機関に転職。その時に、スコットランドでウイスキーを造り始めた知り合いから日本でのPRを頼まれたのがきっかけで、金融の仕事を続けながら、お酒の業界に足を踏み入れました。

 

そして2004年には金融の仕事を離れ、日本人の妻とともに日本産ウイスキーの海外輸出、クラフトビールの輸入などを始めます。2013年頃、「つくり手として一回トライしたい」という想いから、目をつけたのがジンです。

 

「クラフトジンが海外で伸びていた時期です。日本には国産のボタニカルもいっぱいあるし、誰もやってないからトライしましょうと」

 

ボタニカルとは、ジンのベースとなるスピリッツを香りづけするために添加されるハーブ、果皮、スパイスなどの植物原料。ベーススピリッツにボタニカルを加えて蒸溜し、水を入れてアルコール度数を調整したものがジンになります。ボタニカルには定義も制限もなく、つくり手の腕とイマジネーションが問われます。

 

デービッドさんは、国産ジンを造る舞台として京都を選びました。

 

「1985年に研修で初めて京都に来た時にすごく好きになって。京都は僕にとって特別で、ジンの話が出てきた時、京都しかないと思っていました。京都の文化や歴史を考えると、我々が作りたい商品とぴたりと合うんです。質とか、できるだけいいものを少なく作る考え方とか」

 

徹底的にこだわったボタニカル

蒸留酒の専門家の大西正巳さん

ジンを造るにあたって相談したのは、大西正巳さん。サントリーで34年間勤務し、蒸溜酒の品質設計・開発に関しては国内でもトップクラスの知見を持つ専門家です。さらに、「ヘッドディスティラー」(ディスティラー=蒸溜技師)として、イギリスで確かな実績を残していたアレックス・デイビスさんに声をかけました。

 

ふたりから快諾を得て、2015年、京都蒸溜所を設立。伏見にほど近い南区吉祥院にあった倉庫を買い取って改装し、蒸溜所にしました。

京都蒸溜所の内部

京都蒸溜所の方針は「最高のジンを造るために、品質を最優先。コストは後回し」。ジンのベースになるスピリッツは世界のジンメーカーとして初めて、お米からつくるライススピリッツを採用。ボタニカルは最初に50種類ほどを用意し、最適な組み合わせを探って、11種類を選びました。

 

日本ならではのフレーバーを出すための肝となるユズは、京都北西部で作られている無農薬栽培のものを使用。「和」のフレーバーとしてもうひとつ重要な役割を果たす玉露と碾茶(てんちゃ)は、宇治の老舗「堀井七茗園」から入手しています。

 

レモンは、広島の尾道市「citrusfarms たてみち屋」の無農薬有機栽培の完熟レモンを仕入れ、生姜は、京都で名を知られた農家に依頼して、専用の畑で無農薬栽培してもらっています。ここに挙げた以外の紫蘇、ジュニパーベリー、オリス、ヒノキ、山椒、木の芽もそれぞれ徹底的に質を追求しています。

 

ジンのおよそ50%を占める水にも、同様にこだわっています。一般的に、蒸溜酒のブレンドに使用されるのは脱ミネラルされた純水。しかし京都蒸溜所では1675年創業、伏見で最も古い歴史を持つ造り酒屋のひとつで、銘酒「月の桂」で知られる増田徳兵衛商店の仕込み水を分けてもらっているのです。

6種類のボタニカルを1つにまとめる

これだけの素材の特徴を最大限に引き出すために、製法も独特。世界標準なのはベーススピリッツにボタニカルをすべて加えて一気に蒸溜する「ワンショット」という方法です。京都蒸溜所では、ボタニカルを香りと味わいごとに6つのグループに分け、それぞれ蒸溜。抽出時間と蒸溜条件を個別に設定し、絶妙な割合でブレンドしています。単純に考えても、普通の製法の6倍の時間と手間をかけているのです。

ブランドハウス「季の美 House」をオープン

IWSCで2冠達成

こうして2016年10月にリリースされたのが、「京都らしさ」を表現した日本初の国産ジン「季の美」。海外での評価は冒頭に記しましたが、日本でもその味は評判を呼び、発売開始から約3カ月で3万本を販売する人気となりました。

 

今では世界的にその名を知られ、輸出先が30カ国に及ぶ京都蒸溜所。昨年6月には、京都・二条通り近くにある築100年以上の町家を改装し、ブランドハウス「季の美 House」をオープンしました。

 

店舗限定のクラフトジンを販売する「お店の間」、季の美のカクテルや京都の地酒や地ビール、軽食を提供する「季の美の間」、ビンテージのリキュールを使ったクラシックカクテルを提供する「ジンパレス」、ジンの歴史や種類、製造工程が見られる「展示の間」などがあり、極上のジンだけでなく、京都蒸溜所の世界観を存分に味わえます。

 

僕が取材に行った時(2018年)はまだ「季の美 House」がなかったのですが、写真を見るとやはり相当なこだわりがうかがえます。次に京都に行った時には、立ち寄ろうと思います。

 

稀人ハンターの旅はまだまだ続く――。

京都蒸溜所

ACCESS

季の美 House

京都府京都市中京区河原町通二条上る清水町358

TEL:075-223-0457

地下鉄東西線 京都市役所前駅 徒歩5分

 

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この記事を書いた人

川内 イオのアバター 川内 イオ

1979年、千葉生まれ。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンター。新卒で入社した広告代理店を9ヶ月で退職し、03年よりフリーライターに。06年、バルセロナに移住し、ライターをしながらラテンの生活に浸る。10年に帰国後、2誌の編集部を経て再びフリーランスに。現在は稀人ハンターとして多数のメディアに寄稿するほか、イベント企画も手掛ける。
『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦 (文春新書)』
『BREAK!「今」を突き破る仕事論(双葉社)』等、著書多数。
ホームページ:http://iokawauchi.com/

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