🔍 がん細胞は毎日、あなたの体で生まれている
「えっ、がん細胞って、誰の体にもあるんですか?」
そう聞かれることがよくあります。
答えは――はい、あります。
実は、私たちの体内では、1日に数千〜数万個のがん細胞が生まれています。
それでもすぐに「がん」にならないのは、免疫細胞が日々、異常細胞を見つけて排除しているからなのです。
🛡 免疫の見張り役「ナチュラルキラー細胞」
この監視を行っているのが、「ナチュラルキラー(NK)細胞」という免疫細胞です。
がん細胞やウイルスに感染した細胞を見つけると、すぐに攻撃を開始します。
しかし――
年齢を重ねると、このNK細胞の数や働きが徐々に低下していきます。
ある研究では、60〜70代ではNK細胞の活性が20〜30代の半分以下になるという報告もあります。
🕵️♂️ がん細胞は“かくれんぼ”が得意だった!
さらに驚くべきことに、がん細胞は免疫の目を欺く能力も持っています。
中でも「PD-L1」というたんぱく質を表面に出すがん細胞は、
免疫細胞に対して『自分は正常ですよ』と偽装してしまうのです。
この仕組みを利用するがんは、
免疫の攻撃をすり抜けて、体内で静かに増殖していくことができます。
📉 免疫が落ちると「がんの芽」が見逃される
本来なら、免疫細胞が速やかに排除してくれるはずのがん細胞。
しかし、免疫が衰えるとその“芽”が見逃されるようになります。
例えばこんな条件は要注意です:
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加齢
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慢性的なストレス
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睡眠不足
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運動不足
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偏った食事や便秘など腸内環境の乱れ
こうした生活習慣が積み重なると、免疫全体の働きが鈍くなり、
がん細胞にとって“居心地のいい環境”になってしまうのです。
🌱 今日から始める「免疫を育てる生活」
「がんに負けない体づくり」は、がん細胞を攻撃する“免疫力”を高めることから始まります。
✅ 発酵食品・野菜中心の食生活
✅ 1日20分のウォーキング
✅ 7時間の睡眠
✅ ストレス発散法(深呼吸・入浴・笑い)
✅ 便通のチェックや腸活
“毎日の積み重ね”が、免疫の強さを左右するのです。
💬 まとめ:免疫の「さぼり」を防ぐのは、あなた自身
がんは突然襲ってくるものではありません。
見逃され、育ち、増える時間があるからこそ怖いのです。
だからこそ、毎日の小さな積み重ねで、
「がんの芽を見逃さない体」を育てていくことが、最強の予防策になります。