「薬を飲んで血圧は安定しているけど、なんだかずっと体が重い」
「季節の変わり目に体調を崩しやすくなった」
「以前より、風邪が長引くような気がする」
70代の岡田さんは、そんな日々に少し不安を抱えています。
病院では「血圧は落ち着いていますね」と言われるけれど、体調は“落ち着かない”。
風邪、口内炎、ちょっとした怪我――すべてが、治りにくくなっている気がするのです。
📈 実は、「血圧」と「免疫」には意外な関係があるんです
血圧が高い状態が続くと、血管の内側に細かい傷がつきやすくなります。
体はそれを「修復しなきゃ」と判断し、免疫細胞を集めて炎症を起こします。
この“ちょっとした炎症”が毎日少しずつ、でもずっと続くとどうなるか?
それはまるで、体の中に“くすぶる火”が絶えずある状態。
この慢性炎症は、免疫を休ませる暇を与えず、やがて免疫のバランスそのものを崩してしまうのです。
🔄「守る力」が「攻撃する力」にすり替わることも…
本来、免疫は私たちの体を守る存在です。
でも、常に“戦闘モード”が続いてしまうと、健康な細胞や組織にまで攻撃を始めてしまうことがあります。
この状態が進むと、自己免疫疾患や慢性病、がんのリスクまでも高めてしまう――
そんな研究結果も出てきています。
☕ 岡田さんが始めた「夜の静けさリセット習慣」
岡田さんは、夜遅くまでテレビをつけっぱなしにするのが習慣でした。
「寝る前にずっと刺激を受けていたんですね」と振り返ります。
ある日、医師にこう言われたそうです:
「血圧が高い人ほど、夜に“戦闘スイッチ”をオフにする時間が必要です」
そこから始めたのが、次の2つの習慣です:
-
テレビを夜9時で消す(録画して朝見る)
-
お風呂のあとに10分だけ静かに座る(白湯を一杯)
すると、翌朝の目覚めが楽になり、風邪も引きにくくなったといいます。
🧘♂️ 血圧管理は「数字」だけじゃない
もちろん、血圧の数字を安定させることも大切です。
でもそれ以上に、体の中を静める“免疫の環境”を整えることが、あなたを病気から守ってくれます。
静かな時間をつくること。
寝る前に、深く吐くこと。
ゆっくりした動きを意識すること。
それだけでも、あなたの免疫はちゃんと応えてくれます。