村井さん(仮名)(67歳・主婦)
「昼ごはんを食べたあとの眠気がひどくて…。最近は買い物に出るのもおっくうなんです」
彼女の1日は、朝のパンとコーヒー、昼はうどんや丼もの、夜はおかずとごはんというスタイル。
一見ふつうの食事。でも、体の中では毎食後に“事件”が起きていました。
🍚 血糖値スパイクって、なに?
食事をすると血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が上がります。
でも、急に上がって急に下がるのが「血糖値スパイク」です。
この乱高下が続くと、体はびっくりして**“炎症”スイッチを入れてしまいます。**
しかも、その対処に免疫細胞が総出動!本来の仕事(ウイルスやがん細胞の処理)が後回しに…。
🧠 こんな症状、ありませんか?
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食後すぐ眠くなる
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だるさが長引く
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ちょっとした風邪が長引くようになった
これ、血糖値スパイク→炎症→免疫の乱れという流れの中で起きている可能性があるんです。
村井さんも、「ただ年のせいかな」と思っていたけれど、実は「体の燃え残り=慢性炎症」が原因だったかもしれません。
🍽 今日からできる“やさしい血糖対策”
✅ 食べる順番を変える
→ 野菜 → たんぱく質(肉・魚・豆)→ 炭水化物(ごはん・パン)
✅ 食後は10分だけ動く
→ 洗い物や軽い片づけでもOK。血糖の上昇を和らげます。
✅ 朝にたんぱく質を少しでも
→ ゆで卵、納豆、チーズなど。血糖の波が穏やかに。
村井さんは、
「最近、午後のだるさが減って、ちょっと散歩もしたくなりました」
と笑顔に。
体の中の“波”が静まってきた証拠かもしれません。
血糖値の乱れは、静かに免疫の足を引っぱる存在。
でも逆に言えば――
小さな習慣で、あなたの免疫は静かに整っていくのです。